2026.05.04

CARS

911の礎となったナローを空冷ポルシェの祭典、ルフト東京に展示されたモデルで振り返る【ルフト東京画像集パート2】

2026年3月14日(土)に東京・銀座で開催された空冷ポルシェの祭典、「LUFT TOKYO」(ルフト東京)。2025年の春に廃線となった東京高速道路KK線には220台以上の歴代ポルシェと、約1万1600人が集まった。

1日限りのポルシェ・ミュージアム


会場には、356から993型までの空冷モデルを中心とした市販モデルだけでなく、904ことカレラGTSや956といったレーシングカーに至るまで多様なポルシェが元首都高速道路の上を占拠。その様相はまるで1日限りのポルシェ・ミュージアムのようだった。今回は展示されていたほぼすべてのモデルを写真で紹介する。第2回目は911の礎となったナロー・モデルに焦点を当て、画像とともにその歴史を紐解いてみたい。

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1963年に発表


17年間にわたり生産された大成功モデル、356シリーズの後継車として1963年のフランクフルト・モーターショーで発表された傑作スポーツカーがポルシェ911である。「Fモデル」という名でも知られているが、日本ではそう呼ぶファンは少なく、ナローと言ったり表記したりするのが一般的だ。

911は901という名でデビューしたが、プジョーが中央に0を持つ3桁のモデル名を商標登録していたので911に改名。1964年から量産が開始され、当初ボディ形状がクーペのみだったが、1967年モデル以降の911シリーズからタルガ仕様を選べるようになった。


神奈川県警への寄贈車両も


911の導入時点で356がまだ生産されていたので、価格差を埋めるために911のパワーを抑えた912も1965年に登場。911のボディを持ちながらリアに356 SC譲りの4気筒エンジンを搭載していた912も人気モデルとなり、一時期アメリカではトップセラーとなった。

LUFT TOKYOでは、歴代のナロー911はもちろん、1968年に神奈川県警に寄贈されて活躍した912パトカーもギャラリーを楽しませた。


フラット6をリアエンドに搭載


4気筒エンジンだった912とは異なり、911に搭載されたのは356時代から大きく飛躍した空冷水平対向6気筒SOHCエンジンで、これがコンパクトな2+2ボディのリアエンドに積まれた。

当時の開発部門のチーフ・エンジニアであったハンス・トマラによって設計された1991ccの排気量を持つフラット6エンジンは、総アルミ合金製クランクケース、ドライサンプ方式としたオイル循環系、チェーン駆動式のカムシャフト、バイラル構造のシリンダーといった特徴を誇っており、開発当初から排気量アップに耐えられる構造となっていた。そのため、空冷エンジンを搭載する993型911が引退するまで、基本的な構造を変えないまま使い続けられたのだ。


バリエーションを拡大


1967年にナロー911の最初のエンジンバリエーションモデルとして、最高出力をそれまでの130psから160psとした911Sが追加設定された。1968年モデルでは、それまでただ単に911とされていたスタンダードモデルが911Lに名称変更され、デチューンしたフラット6エンジンを積むエントリーモデルの911Tが廉価版として登場した。

その後、911Tを除く全車にボッシュ製機械式燃料噴射装置が採用され、911Lは名称を911Eに変更。1970年モデルから排気量を2195ccとしたナロー911は、1972年モデルでエンジンの排気量をさらに拡大してパワーアップ。1974年モデルからボディの前後にビッグバンパーを採用するようになった。

文=高桑秀典 写真・編集=新井一樹

(ENGINE WEBオリジナル)
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