2026.05.03

CARS

フォルクスワーゲンの「ゴルフ」&「T-ロック」に新たなハイブリッドが搭載へ

フォルクスワーゲンの新たなハイブリッドとは?

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フォルクスワーゲンが、新開発のハイブリッド・システムを導入。ウィーン・モーター・シンポジウムで披露されたこのシステム、まずは「ゴルフ」と「T-ロック」に搭載される。

欧州勢はぞくぞくとハイブリッドを投入!


このフル・ハイブリッドは、シンプルに“ハイブリッド”と呼称される。“eTSI”ことマイルド・ハイブリッドに対しては、電動走行の比率が大きく、結果として燃料消費やエミッションも抑えることができる。また“eハイブリッド”や“GTE”と呼ばれるプラグイン・ハイブリッドと比較すると、車両価格が安く、充電設備が不要となるのがメリットだ。



システムは前輪駆動で、1.5リットルの“TSI”ことガソリン・ターボ・エンジンとハイブリッド・モジュール、リチウムイオン・バッテリーで構成される。ハイブリッド・モジュールには、駆動用と発電用のモーター、電力の変換と制御を行うパワー・エレクトロニクス、デフ、単段ギアボックスを内包。また、エンジンとの断続を行う電子制御多板クラッチと、その制御ユニットも備わる。

エンジン・ルームには、電動エアコン・コンプレッサーと、電動ブレーキ・サーボも設置。ハイブリッドに最適化した1.6kWhの高電圧ニッケル・マンガン・コバルト電池は、車体後部のフロアに組み込まれる。

運転スタイルは3つ。低速時のモーターのみでのEV走行、エンジンを発電に使うシリーズ式走行、そして約60km/h以上でのエンジン/モーターを併用するパラレル式走行だ。

さらに、走行モードを3つ設定。“エコ”では、出力を最高値の70%までに制限し、ブースト機能を停止するが、“コンフォート”ではそれらの制限が外れる。“スポーツ”ではEV走行からシリーズ式走行への切り替えタイミングが早まり、最大出力がより素早く引き出せるようになる。



このシステムを積んだ「ゴルフ・ハイブリッド」と「T-ロック・ハイブリッド」は2026年第4四半期に発売予定。さらに、今後は出力違いで2機種を設定する計画もあるという。

フォルクスワーゲンの2025年販売実績を見ると、欧州市場ではプラグイン・ハイブリッドの伸長率が72%と、電気自動車の66%を上回っており、ユーザーのハイブリッドへの関心が高いことを示唆している。



EUの内燃エンジン廃止が流動的となる中、ハイブリッドの重要性はますます高まることになりそうだ。

文=関 耕一郎 写真=フォルクスワーゲン 編集=上田純一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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