富士スピードウェイのモビリタを会場とし、去る5月5日に開催された『オールフェアレディZミーティング2026』。全国各地から2051台のフェアレディZオーナーが大集結した“世界最大のZミーティング”の会場から、今回は現在も人気の高いZ32型を乗り継ぐオーナーを紹介しよう。
NAエンジンの2by2を2台乗り継ぐ
それまでのロングノーズ、ショートデッキ・スタイルを改め、新たにワイド&ローの迫力のあるスタイリングへと進化したZ32型フェアレディZは、1989年から2000年まで生産された。

11年間にわたって現役だったこともあり、年次改良が繰り返され、モデルライフの中で第1期~第3期までが存在。さまざまな仕様が誕生したが、田代俊之さん(取材時年齢58歳)が『オールフェアレディZミーティング2026』に乗ってきたのは大きな変化を遂げた最終型(第3期)であった。
「このZ32はNAエンジンの2by2で、マイナーチェンジ後のモデルとなる1998年式の最終型です。5速MT仕様で、2008年に買いました。Z32型は以前も所有しており、1991年式の初期型を1996年に購入し、2008年まで乗っていました」
最終型は、躍動感のあるデザインの開口部を持つフロントバンパー、ボディ形状との一体感を高めたリアウイング、スポーティかつ安定感のあるフォルムを演出するサイドシルプロテクター、プロジェクター式のキセノンヘッドランプなどを装備。

インテリアもそれまで以上に品質のいいマテリアルに変更され、よりスポーティなドライブを楽しめるように車体剛性のアップやブレーキ系のアップデートまで図られていた。
以前愛用していた初期型はボディカラーが赤だったらしいが、詳しく話を伺ってみると、その個体もNAエンジンの2by2だったそうだ。つまり、田代さん的には“大好きなクルマをまた買った!”ということになる。かなりのフェアレディZマニアであることが分かったので、今も乗り続けるNAエンジン/2by2仕様のZ32型の魅力について話してもらった。

「やはり、なんといってもワイド&ローのスタイルが好きです。そして、スピードを出さなくてもスポーツカーに乗っていることを感じさせてくれる走行フィーリングも気に入っています。Z32型は自分のカーライフになくてはならない存在で、もはや手放せないし、今後も大事にしないといけないので足グルマを増車しました。普段は足グルマを使っています」
その足グルマの車名を伺ったら、BMW 523iツーリングであった。Z32という趣味性が強いスポーツカーと、BMWのステーションワゴンという実用性が高いドイツ車のコンビはまさに理想的なものだ。田代さんの自動車趣味生活は、個性的かつ充実しているといえるだろう。
「Z32は週末に開催されるイベントに参加するときや、ツーリングを楽しむときに乗っています。ボディカラーがライトニングイエローの最終型はレアなので、本当に大切にしたいですね」

日本における乗用車のAT比率は1990年代に上昇したが、田代さんによると現存している最終型は9割以上がATなのだという。5速MT仕様で、バージョンS用のブライト・ポリッシュ・アルミホイールとレカロシートを装備している田代さんの最終型は資料性が高いので、是非とも、このまま大切に維持していただきたい。
文・写真=高桑秀典
(ENGINE Webオリジナル)