2026.08.22

CARS

中田翔(元プロ野球選手)さんにとって、旧車は出会い 新車のランボルギーニはお金があれば買えるけど、縁がなければ手に入らないクルマもある

クルマ好きのゲストを迎え、「これまでに出会ったクルマの中で、人生を変えるような衝撃をもたらしてくれた1台」を聞くシリーズ、「わが人生のクルマのクルマ」。今回登場していただくのは、2025年、中日ドラゴンズで現役を引退した中田 翔さん。平成生まれの野球選手として初めて通算300本塁打を達成したホームラン・バッターは大のクルマ好きでした。

打った瞬間ホームラン

駐車スペースの右側の壁に寄せてシボレー・シェベル・マリブ・コンバーチブル(以下マリブ)が停まっていた。ブルー・メタリックのボディはマッスルカーなのにどこかエレガントな雰囲気を放っていて、石畳の床とよくマッチしている。マリブの後ろには黒いハーレーダビッドソンが停まっている。そのさらに奥には、本来ここにクルマを停めるために造ったと思われるガレージがある。ガレージにはアメリカ国旗が飾られ、アメリカン・コミックのキャラクターのフィギュアやポスター、その他アメリカ・サブカルチャーの雑貨などが所狭しと並んでいた。



我々取材スタッフの気配に気が付くとガレージ内のソファーに座っていた中田 翔さんが立ち上がり振り向いた。ハーレーダビッドソンのロゴが入った黒いトレーナー、黒いパンツ、そして黒いブーツ。全身黒ずくめの出立である。

中田 翔さんと言えば現役選手時代のホームランが魅力だった。力強いスイングで打たれたボールは高々と舞い上がり、外野席の奥のほうまで飛んでいった。入るか? 入らないか? という打球ではなく、「打った瞬間」と中継されるのが中田さんのホームランだ。

高校時代、平成の怪物と言われた中田さんが平成生まれの選手として初めて通算300本塁打を放ったのは、読売ジャイアンツに所属していた2023年の広島戦だった。

全身黒ずくめの中田さんはホームランと同じように豪快に見えた。

挨拶もそこそこに愛車の隣でポーズを取ってもらう。

「これは2年ほど前に購入しました。もともと旧いフォード・マスタングを探していたんです。そうしたら知り合いのクルマ屋さんが、こういう珍しいのもありますよと、マリブの写真を送ってきてくれて」

写真を見てカッコイイと思った中田さんは2~3日経っても、マリブのことが忘れられなかったので、今度は動画を送ってもらった。

「エンジンの音がすごく良かったんです。最後に値段を聞いて、買います! と返事をしたんです」

5本ホイールのアメリカン・レーシング・ホイールもピカピカだ。長いノーズには350キュービック・インチを表す350 のバッヂが付いている。マッスルカーにしては上品なスタイリングだがV8 のサウンドは豪快だった。マリブの名はカリフォルニア州の地名が由来だと言われている。大きな幌は電動開閉式。出掛けるとどこでも大注目だそうだ。

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