2026.07.07

CARS

マルチシリンダー内燃エンジンを搭載する最後のライトウエイト・スポーツ、ロータス・エミーラV6に試乗|標準仕様のツーリング・パックのアシは絶品 

ロータス・エミーラV6に試乗した

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エミーラを最後に内燃エンジンをやめる! という宣言は撤回したロータス。立ち戻って欲しい原点の仕様を選び、二度目の試乗をしてみた。エンジン編集部のウエダがリポートする。

残るはエミーラだけ

気がつけば、あたりはまるで荒野だ。鎬を削るはずのライバルは誰もいない。大排気量のマルチシリンダー・エンジン搭載でMTで、毎日を共にできるようなスポーツカー……そんな組み合わせのクルマは、もうない。では4気筒エンジンだったらどうだろう?

いや、それでも新規受注が可能なモデルは全滅。アルファ・ロメオ4Cもポルシェ・ボクスター&ケイマンもアルピーヌA110も去った。残るはV6と直4の両方があるロータス・エミーラだけだ。

エミーラのV6は2021年夏に登場。前回乗った個体は極初期の生産車、今回の個体とは生産の時期にずれがある。パワートレインは同一だが脚は前者がスポーツ・パック、後者はツーリング・パック仕様。

欧州ブランド勢が生き残りをかけて推し進めた電動化戦略は厳しい状況だ。アルファとポルシェは方針転換を表明したが、アルピーヌはまだ継続中。ロータスもエミーラを最後の内燃エンジン車としていたが撤回した。純電動SUVのエレトレにPHEVを搭載し、2028年にはV8ハイブリッドのスーパーカーを登場させると発表している。

エミーラは2021年の登場以来アップデートこそ続くが、もともと先代エヴォーラの大幅改良版である。遡れば2008年からの16年選手。フェラーリにはV8のF430が、ポルシェには水平対向6気筒が911も、もちろんボクスターにもケイマンにもあって、ともに6段マニュアルで存分に内燃エンジンの魅力を味わえた時代だ。

そう考えるとあらためてその希少性がくっきりとしてくる。2026年のいまとなって周囲を見渡せば、間違いなくエミーラは孤高の存在なのである。



今回借り出したのは、ダーク・ヴァーダントというグリーンの3.5リッタートヨタV6搭載モデルで、変速機は6段MT。この組み合わせのエミーラに乗るのは、上陸直後のセネカ・ブルーの個体以来2度目だ。2リッターAMG直4ターボ・モデルもありますよ、ということだったが、悩みに悩んでより軽く、より熟成されているであろうV6の方を選んだ。

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