2026.08.02

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シンプルだけど複雑ってどういうこと?!パルミジャーニ・フルリエ トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ

クロノグラフが作動中も下に隠れたゴールドの時針と分針が通常の時刻表示を継続(9時18分)。クロノグラフは7時間8分52秒を指す。

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新作が発表される春の一大イベントであるウォッチズ・アンド・ワンダーズ・ジュネーブ(以下、W&WG)が2027年4月5日から11日開催されることが発表され、早くも来年の新作や記念モデルなどが気になっている人もいるのでないだろうか。今回は、2026年4月に開催されたW&WG 2026で発表されたパルミジャーニ・フルリエの話題モデルを振り返ってみよう。

隠れる針によってシンプルに見せる!トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ

複雑機構をいかにシンプルに見せるかというテーマは、今年の最新クロノグラフの場合も同じ。ここでも通常は複雑機構が隠れ、必要なときにだけ現れるという実に巧妙な手法が取り入れられている。



新開発のモノプッシャークロノグラフムーブメント、キャリバーPF053は、左下のボタンを押すとセンター秒針が計測秒針、ローズゴールドの時針と分針がそれぞれ時積算計と分積算計へと変身し、リセットすると再びもとの時刻表示に戻るという仕組み。



巻き上げ方式は自動巻き。パワーリザーブは約60時間。ステンレススティール+プラチナ、ケース直径40mm。価格は601万7000円。

端正な三針がボタンひと押しでクロノグラフに!

最近、マニュアル(MT)を運転したことはありますか?MT車は大変だ。アクセルとブレーキに加え、クラッチ操作も必要である。クラッチを踏み、ギアを替え、離し、アクセルを吹かす──それらの動作を一瞬のうちに行わなければならない。左足は大忙しなのである。



さてこの度リリースされた、「トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ」は、驚くほど巧妙な時計である。一見すると端正な三針時計だが、左下のボタンを押すと、1回目で隠れていた針が現れ、瞬時にクロノグラフへ早変わりする。2回目で停止し、3回目で再び三針へ戻る。



実はクロノグラフにも、クラッチがついている。動力を切る/繋ぐという意味において、クルマのクラッチと何ら変わらない。通常では1つだが、この時計にはクラッチが3つもついており、複雑な機構を実現しているという。クルマなら左足が3本必要になりそうだ。それをたった1個のボタンでサラリとやってのけるのが、この時計のすごいところなのである。

文=松尾健太郎、Web編集=齊藤優太

(ENGINE2026年7月号)

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