2026.06.29

CARS

なんと高さ3.4m! 兄弟車も2台!? 完成まで3年を要した「ブーツ・モービル」ってどんなクルマ?【東京アウトドアショー2026】

このコマーシャル・カー、ベース車両は一体何?

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2026年6月26日〜28日の3日間、千葉・幕張メッセで開催された東京アウトドアショー2026。会場内でひときわその高さと愛らしさが目立っていたとあるコマーシャル・カーの、製作までのいきさつや、その中身について聞いてみた。

8インチ・サイズのビーン・ブーツが元


日本国内でよく知られているコマーシャル・カーといえばレッドブルのミニだろうか。ミニ・クラブマンをベースにシルバーとブルーの外装色を纏い、リアに大きな細長の缶を載せて走る姿を、路上でも何度も見たことがある。なかなか後方視界が悪そうだなぁ、と当時は思ったものだけれど、今回、東京アウトドアショー2026会場で見かけたこの1台に比べたら、きっと段違いに運転は楽だろう。なにせ、このトートバッグとともによく知られるL.L.Beanのビーン・ブーツを模したコマーシャル・カーは、後ろがまったく見えない上に、高さがなんと3.4mもあるのだ!



それにしても再現性が素晴らしい。8インチのビーン・ブーツの3Dデータが元になっているそうだが、チェーン・パターンの防水ゴムのボトム部分が前後バンパーとサイドシル、そしてリア・フェンダーに。フルグレイン・レザーのアッパー部とのつなぎ目がちょうど車体のルーフの部分になっている。



トリプルのスティッチをはじめ、縫い合わせや、靴紐の再現も完璧だ。



なにより、その名も「ブーツモビル」というこのクルマ、ちゃんとナンバー・プレートを取得しており、公道を走れるのがスゴイ。ちなみにナンバーの“1912”は米L.L.Bean社の創業年だ。



「ブーツモービル」は実は3台あるという。米L.L.Bean社が100周年を迎えた2012年に本拠地のメイン州で2台が製造され、14の州を走り、走行距離はなんと16万マイルを越えているそうだ。



3号車ともいうべきこの「ブーツモービル」は国内製で、完成までには3年もの時間を要している。多くのメーカーに断られながらも北海道のパートナーの協力を得てプロジェクトはスタート。きちんと法規に則って道路を走れるよう、安全性を証明する実験を何度も繰り返し、2017年に車検を取得。

以来、およそ10年の間、今回のようにイベントに参加し、日本のアウトドア・ファンを笑顔にしてきた。

「ブーツモービル」のベースとなっているのはトヨタ・ハイラックス。ボディ・サイズは全長5000mm×全幅1900mm×全高3400mm。もともとのハイラックスに比べ、全長は310mm、全幅は210mmそれぞれ拡幅されているだけが、高さだけは別。



オリジナルが全高1600mmしかないから、背の高さは倍以上という超のっぽさんである。

会場でお話を伺ったL.L.Bean Internationalの中村寬規さんによれば、普通に高速道路も走れますし、色々なところに行っていますよ、とのこと。全国各地のイベント会場などで広告塔になるのが主な役目だが、かつてはコマーシャル・カーとして都内も走っていたそうだから、運が良ければ路上で遭遇する機会もあったのかもしれない。



ちなみに「ブーツモービル」はリア・ハッチもあり、荷物もちゃんと載せられる。最大積載量は1000kgとのこと。意外や実用性は高そうだ。中村さん自身も運転はできるのだが、後方視界の問題や、何より高さに気を遣うため、遠距離や建物内の会場への出入りなどの時はさすが動かすことはなく、プロにお任せしているとのこと。



また「ブーツモービル」の横では、ビーン・ブーツを6〜7mくらい離れたところから投げてゴールに入れるというビーン・ブーツ・トスも実施された。



左右2足分、2回チャンスがあるのだが、なかなかブーツ自体の重さもあり、投げると遠心力も付いてしまい、シュートを決めるのはなかなか難しいそうである。

文と写真=上田純一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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