アウディ・ジャパンはEセグメント・サルーンの「A6」とステーションワゴンの「A6アバント」を発売した。
エレガントでスポーティな6代目
1994年登場の初代「A6」から数えること6世代目となる新型は、伸びやかなプロポーションが印象的だ。現行アウディ特有のデザイン言語による、エレガントかつスポーティな仕立てとなっている。

セダンは流麗なクーペのようなリア・エンドのエッジまで続くルーフ・ラインが、アバントはフラットでストレッチされたキャビンとふくよかなリア・フェンダーの造形がポイントだ。

低くワイドに構えた大型シングル・フレーム・グリルとスリークなヘッドライトがより精悍さを増している。フロントのサイド・エア・インテークにはエア・カーテンが組み込まれ、フロント・バンパー下のスポイラーがリフトを軽減してアンダー・ボディの気流を整える。

リアは薄くシャープな2つの左右のテール・ライトと、その下に車幅一杯まで広がる一体型のライト・ストリップがワイド感を強調。

徹底した空力最適化の結果、セダンCd値0.23、「A6アバント」0.25というアウディ内燃機関モデル史上最高の数値を実現した。
パワートレインはサルーン、アバントともどもガソリンとディーゼルの2本立て。最高出力272ps、最大トルク400Nmの2リットル直列4気筒ガソリン・ターボを搭載する“200kW TFSIクワトロ”と、204ps、400Nmの2リットル直列4気筒ディーゼル・ターボの“150kW TDIクワトロ”は、いずれも7段Sトロニックと四輪駆動を組み合わせる。全モデル標準のMHEV plusは、発進や追い越し時に最大24psと230Nmを発揮し、減速時には最大25kWの回生エネルギーを確保する。低速走行や駐車時には電動走行も可能だ。

車体サイズはサルーンが全長×全幅×全高が5000mm×1875mm×1465mm。アバントが5000mm×1875mm×1485mm。最小回転半径はいずれも6mだが、オプションのオール・ホイール・ステアリングを装着することで5.4mまで縮まる。

インテリアはMMIパノラマ・ディスプレイを中心に、11.9インチのバーチャル・コックピットと14.5インチのMMIタッチ・ディスプレイ、そして全車標準装備となる助手席用10.9インチMMIパッセンジャー・ディスプレイが織り成す、近未来感のある現行アウディらしい造形だ。
運転支援システムも充実度を増した。アダプティブ・クルーズ・アシスト・プラスへの高速道路車線変更アシストに加え、パーク・アシスト・プロは走行した最大50mのルートを自動で逆走するリバース・アシスト、最大200mの駐車操作を記憶して自動実行するメモリー機能、縁石などへの接近をホイールに警告するカーブ・ストーン・アシストなどを備える。

先代「A6」は2019年に日本導入を果たし、“40TDIクワトロ”や“45TFSIクワトロ”といった2リットル搭載モデルが幅広く人気を集めた。

新型「A6」および「A6アバント」の価格は「A6の“200kW TFSIクワトロ”が885万円、“150kW TDIクワトロ”が898万円。「A6アバント」の“200kW TFSIクワトロ”が927万円、“150kW TDIクワトロ”が940万円だ。

販売の主力となるであろうアバント同士で比較すると、最終モデルでは「A6アバント」のエントリー・グレードが776万円前後に設定されていたが、新型「A6アバント」の最安価格は927万円と約150万円高くなっている。ただし全車にMMIパッセンジャー・ディスプレイを標準化するなど、大幅な装備充実もあり、内容の進化を踏まえれば納得感のある価格設定ともいえる。
とはいえこのセグメントにおける日本市場において人気者の「メルセデス・ベンツEクラス・ステーションワゴン」のエントリー・グレード(後輪駆動)の「E200」が992万円〜、「E220d」が1033万円、4輪駆動の「E220d 4マティック・オール・テレイン」が1138万円〜というあたりを鑑みると、なかなか悩ましい、と考える人も多いのではないだろうか。
なお、先日欧州市場で発表された「A6オールロード」については今のところ導入の予定など詳細は公開されていない。
文=上田純一郎 写真=アウディ
(ENGINE Webオリジナル)