メルセデス・ベンツ日本は「CLAウィズEQテクノロジー」および「CLAシューティングブレーク・ウィズEQテクノロジー」を発表した。先日上陸した4ドア・クーペの「CLA」と同じ新型プラットフォームであるMMA(メルセデス・ベンツ・モジュラー・アーキテクチャー)を採用しつつ、ウィズEQテクノロジー、という名の通り、シリーズ初の純電気自動車だ。
142個のLEDが光るキラキラ・グリルが電動版の証!
フロント・グリルは、142個のLEDでスター・パターンを描くイルミネーテッド・メルセデス・ベンツ・パターン・パネルを採用し、ひと目で内燃エンジン搭載版とは違う、先進的なものであることを主張する。

エクステリア・カラーは「CLA」では初の設定となるアクア・ミント(ソリッド)、ジェット・ブラック(ソリッド)、クリア・ブルー(メタリック)、マニュファクトゥーア・ アルペン・グレー(ソリッド)の 4 色を含む合計8 色から選択可能だ。


また全モデルに標準装備になる大型パノラミック・ルーフは、フロントのウインドウ・フレーム後端から車体の後ろまで連なるセンター・ブレースのないガラスと一体の固定式ルーフとなる。
「CLA」のウィズEQテクノロジー・シリーズは、リア・アクスルに搭載する永久磁石同期モーター1基による後輪駆動。トップ・レンジの“CLA 250+ウィズEQテクノロジー”はシステム最高出力200kW&最大トルク335Nmを発揮。この電動ドライブ・ユニットはメルセデス・ベンツ自社開発で、超効率コンセプト・カーの「ヴィジョンEQXX」で培った技術を受け継いでいるという。さらにリア・アクスルには2段のトランスミッションを搭載し、発進・市街地走行を担う1速と、高速走行時の効率・快適性を高める2速を使い分ける。


肝心要の一充電走行可能距離は、“CLA 250+ウィズEQテクノロジー”がWLTPモードでなんと最大771km! これは日本におけるメルセデス・ベンツの電気自動車として過去最長となる数値だ!! いっぽうシューティングブレーク版は755km、エントリー・グレードの“CLA200”シリーズでもそれぞれ525kmと513kmとなる。バッテリー容量は250+系が85.5kWh、200が58kWhで、いずれもニッケル・マンガン・コバルト系セルに、グラファイトとシリコン・オキサイドを組み合わせた負極を採用。

このバッテリーは従来型比で重量あたりのエネルギー密度を最大20%向上させている。充電は普通充電が最大6kW、急速充電(CHAdeMO)は最大100kWに対応。外気温31度の屋外で行われた検証では“CLA200ウィズEQテクノロジー”の場合、10%から80%までの充電に要する時間は最短34分を実現し、30分間で10%→74%まで充電されたという。

フロント・ボンネット下に備わる101リットルの“フランク”も近年のメルセデスとしては目新しい。なんと同社がこのようなフロント・トランクを備えるのは、1930年代の「メルセデス・ベンツ130(W23)」以来、実に約90年ぶりだという。今回の「CLA」のシューティングブレークでは最大1290リットルになるリア・ラゲッジとあわせれば、日常使いから長距離移動まで収納力にまったく不足はない。

効率面も徹底している。メルセデス・ベンツとして初採用となる、従来の冷却水回路を介さないダイレクトな空気式のマルチソース・ヒートポンプは、一般的な補助ヒーターに対し暖房に必要な電力を約3分の1に抑制。
ブレーキ・ブースターやマスター・シリンダー、ESP制御を一体化した新しいワンボックス・ブレーキ・システムは、日常のほぼすべての減速を回生ブレーキのみでまかない、最大200kWという強力な回生を可能にしている。空力性能もCd値0.21(CLAウィズEQテクノロジーの欧州参考値)を達成し、電気自動車にとって重要な航続距離の底上げに貢献している。
価格は“CLA200ウィズEQテクノロジー”が668万円、“CLA 250+ウィズEQテクノロジー”が775万円、“CLA200シューティングブレーク・ウィズEQテクノロジー”が691万円、“CLA 250+シューティングブレーク・ウィズEQテクノロジー”が798万円。いずれも国のクリーンエネルギー自動車導入促進補助金(98万円)の対象となるので、おおよそ570〜700万円というイメージだろうか。

なお登場を記念した買い得感の高い特別仕様車“ローンチ・エディション”の導入も2026年9月以降に予定されている。
文=上田純一郎 写真=メルセデス・ベンツ
(ENGINE Webオリジナル)