メルセデス・ベンツ日本は新しい「メルセデス・マイバッハSクラス」を発売した。
ロング・ホイールベース版をさらに180mm延長し後席の快適性を極限まで追求
「メルセデス・マイバッハ Sクラス」はベースとなる「Sクラス」のロング・バージョンから、ホイールベースをさらに180mm延長。その多くを後席の足元の拡大に充てることで、ショーファードリブンとしての居住性を格段に高めている。また後席ドアには電動開閉機能を新たに標準装備し、傾斜のある路面でも重厚なドアを容易に開閉できる。

エクステリアは、約20%拡張されたフロント・グリルにMaybachのレタリングまでが光るイルミネーテッド仕様を採用。ローズ・ゴールドのアクセントとスター・デザインのDIGITALライトが、マイバッハという特別な存在を際立たせる。
またV12搭載の「S680」には専用のエンブレムが与えられ、一目で識別できるようになった。サイドにはMAYBACHの文字が浮かび上がるブランド・ロゴ・プロジェクター・ライトを新採用。

標準ホイールは新デザインの20インチとし、代名詞であるディッシュ・ホイールは引き続きオプション設定される。有償のナイト・シリーズ・パッケージには、新色のノーティック・ブルーとの組み合わせも可能になった。

インテリアは14.4インチのメディア・ディスプレイと12.3インチの助手席用ディスプレイからなる“MBUXスーパー・スクリーン”を標準装備。前席にはシート・ヒーターと連動するヒーテッド・シートベルトを初採用し、後席には13.1インチに拡大されたリア・エンターテインメント・システムと左右独立のMBUXリモート・コントローラーを備える。


ウッド・トリムは、標準のオープンポア・アンバー・ブラウン・フィッシュボーン・パターン・ウッドに加え、マニュファクトゥーアによる複数のオプション・トリムを用意した。
パワートレインは2本立て。「メルセデス・マイバッハS580(ISG)」は、マイルド・ハイブリッド技術を組み合わせた4リットルV8ツイン・ターボのM177 EVOを搭載し、最高出力537ps、最大トルク750Nmを発揮する。フル・アクティブ・サスペンションのE-アクティブ・ボディ・コントロールも装備し、ステレオ・カメラで前方の路面をスキャンして減衰力を先読み制御する。

一方、フラッグシップの「メルセデス・マイバッハS680」は、5980ccのV12ツイン・ターボのM279により最高出力612ps、最大トルク900Nmという圧倒的なスペックに。スピード・バンプの位置をクラウド経由で事前把握するインテリジェント・ダンパー付きエアマティック・サスペンションを組み合わせる。
両モデルともトランスミッションは9G-TRONICで4マティック仕様であり、後輪を操舵するリア・アクスル・ステアリングによって、60km/h未満では最大約10度の逆位相操舵で小回り性能を高め、60km/h超では最大3度の同位相操舵で高速安定性を向上させている。


「メルセデス・マイバッハSクラス」も新型「Sクラス」同様に、パーソナライズ・プログラムであるマニュファクトゥーア・メイド・トゥ・メジャーを初導入。外装色100色以上、インテリア400色以上から選べる徹底ぶりだ。自社開発OS「MB.OS」と第4世代MBUXを搭載し、ChatGPTやマイクロソフト・ビング、グーグル・ジェミニを統合したバーチャル・アシスタントも備わる。
1921年に第1号量産車「W3」で伝説の幕を開けたマイバッハは、2021年の「メルセデス・マイバッハ Sクラス」での復活以降、GLS、EQS SUV、SLとラインナップを拡充してきた。今回の新型は、その集大成というべき一台だ。

価格は「メルセデス・マイバッハS580(ISG)」が3415万円、V12搭載の「メルセデス・マイバッハS680」が3934万円。
文=上田純一郎 写真=マイバッハ