2026.10.05

CARS

700馬力越え、“最強”のポルシェ911「ターボS」に試乗|敬服するしかないこの全知全能ぶりは、まさに究極のオールラウンダーだ!【動画あり】

“最強”のポルシェ911と呼べる「ターボS」に試乗した。

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992型後期型にも設定されることとなったポルシェ911「ターボS」にモータージャーナリストの渡辺敏史が試乗。新たにパワートレインのハイブリッド化を得て進化した「最強の」911の実力の程は?


全部盛り、最強のポルシェ911

911ターボの誕生は74年のパリサロンに遡る。その後長らく「最強のポルシェ」の座に収まるも、転機は964型の世代に訪れた。RSの登場により運動性能面での立ち位置が曖昧なものになると、当時959の開発知見を経て得られた四駆を活用、911のパッケージ的なネガを克服したマルチパフォーマンスの研鑽へと舵を切る。同じ土俵に立つことを目指した日産GT-Rが、ベンチマークとして997前期のターボを開発に帯同させていたのは有名な話だ。

トランスミッションは8速 PDKを組み合わせる。スポーツ・クロノ・パッケージ 装着車の0→100km/h加速は2.5秒をマーク。

そして997型後期からは、四駆システムがより緻密なコントロールを可能とする電子制御多板クラッチを用いる方式へと刷新され、同時に採用されたPDKとの連携によってパワーの受容性も大幅に向上。この時点でアウトプットは500psの大台に乗り、0〜100km/h加速は6速MTより0.1秒速い3.6秒へと達した。2ペダルの応答性が人間のスキルを上回ったことを可視化したという面では、ここがひとつのターニングポイントとなる。

“最強”のポルシェ911と呼べる「ターボS」に試乗した。

もちろん中身は微に入り細に入りリファインを積み重ねているものの、この世代で構築されたドライブトレインは、ベースとして最新の911ターボにも用いられている。素のカレラ系も過給器含みの内燃機になって久しいが、グレード的な意味合いで用いられる「ターボ」の名は、今やタービンの有無というよりはクルマそのものの圧倒的存在感を示すものとなっているようだ。タイカンやカイエンといったBEVにおけるターボの立ち位置を思い浮かべれば、その扱いはわかりやすい。  

インテリアにはターボ・グレードの専用色とし て用意された「ターボナイト」カラーのパーツ が各所に装備されている。特にわかりやすいのはステアリング中央のポルシェ・クレストだろう。

992型後期となる現世代の911ターボは、現時点で最上位となるターボSのみで、そのベースとなるターボが設定される予定はない。もっとも、このクラスを所望なさるカスタマーには価格差よりも性能差やステータスの方が重要事項だろうから、潔い一本化は望むところかもしれない。

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