デザイナー達がかつて住んでいたアパートを使っての今年のサローネの展示は、彼らが尊敬するイタリアのデザイナー、ガブリエラ・クリスピの家具をコーディネート。ヴィンテージの、ベッドのヘッドボードやダイニング・セットは、竹を使った手の込んだもの。ゴージャスで少々毒のあるインテリアは、彼らならではの世界観。


デコレーションのスタイルが明確に表れた、100年前は工場だった建物を利用してのサローネの展示。左の写真のテーブルとアームチェアは、baxterの今年の新作で、照明は数年前に発表されたオーストリア出身のデザイナーのもの。テーブル上のオブジェは一点もので、こうした組み合わせと色使い、アート的な空間構成がスタジオペペらしい。


今、イタリアのデザインが大きく変わりつつある。そうした変化は、今年のミラノ・サローネに顕著に表れた。まず何よりイタリアのデザイナー達が元気だ。10年前は全く名前を聞かなかった面々が、多数活躍している。しかもその多くが、コーディネートを中心とした、いわゆるインテリア・デザイナーなのだ。
イタリアは、家具デザインの国である。1960〜70年代は、歴史に残る家具や照明が続々と登場した。これまでサローネで注目されたのも、巨大な展示ホールに並んだ、イタリア企業の新作家具だ。それが今年は、市内のあちこちにある古い建物の部屋を装飾した、刺激的な空間に注目が集まった。海外メディアが紹介しているのも、そうしたインパクトのあるインテリアが中心だ。
こうした新しいイタリア・デザインは、なにも突然始まった訳ではない。数年前から登場し、世界のデザイン・トレンドに影響を与えてきた。それが今年になって、一気にメインストリームになったのだ。彼らの手がけるインテリアの特徴は、最新の家具や照明だけでなく、何十年も前に登場したものや、少数しか生産されない限定家具を組み合わせた折衷様式であること。色使いも個性的だ。その代表的存在が、デザイン・スタジオのディモーレ・スタジオでありスタジオペペである。今年のディモーレは、70年代に活躍したデザイナー、ガブリエラ・クリスピの家具を使って、独創的な空間を作り上げた。ヒョウ柄の壁紙に、ゴールドの照明を組み合わせるなど、懐かしさも感じられる、ゴージャスなインテリアである。一方、スタジオペペは、幾何学的な 家具や照明に珍しい配色で、非現実感溢れる空間を演出。どちらも家具デザイン重視の日本では、間違ってもお目にかかれないコーディネートだ。
ところが、家具デザインよりもインテリアを重視する文化のアメリカでは、経済専門新聞のウォールストリート・ジャーナルが彼らを紹介したことも。イタリアの最先端のデザイナー達が作り出す空間スタイルは、さらに世界中に広がっていく勢いである。
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