2019.10.12

LIFESTYLE

荒木町が食通に人気の理由(1)「東京割烹 てるなり」

数年前から飲食店のオープンラッシュが続く荒木町。かつて花街として栄えた街の風情ある路地には、食通好みの店が増えている。そんな荒木町の魅力とは?
山形県真室川町産の季節野菜の焼きびたしと長崎県産の柚子胡椒を添えた「フランス産マグレ鴨のロースト」2300円。ワインはもちろん日本酒にも合うようにと、赤ワインソースの隠し味にはみりんと醤油が使われている。

細い路地に居酒屋やスナックが軒を連ね、独特の風情を醸し出す荒木町。ここ数年、実力派の料理人が腕を振るう店が増え、食通に注目されている。


「最近は家賃が高くなってきましたが、少し前までは若い人がチャレンジできる価格帯の物件が多かったんです。もともと"食の町"なので、店同士で応援し合 う空気がありますし、年齢層の高いお客 様に鍛えてもらえる町でもあります」と語る村田明彦氏は、2005年に開業した日本料理店「鈴なり」の店主。


これまで に全国各地の生産者を訪ねて良い食材に出合ってきたが、それらを店で使い切れない歯がゆさから、昨年6月には2号店の「東京割烹 てるなり」を開業した。


外苑東通りに面した「東京割烹 てるなり」は、本店のしっぽりした趣とは異なり、ダイニング・バーのような雰囲気。荒木町は小さな店が多いため、以前から必要性を感じていた"大人数で楽しめる店" を作ったのだとか。


料理のコンセプトは"イノべーティブでカジュアルな和食"。料理長の徳本寛一氏はフランス料理出身とあって、肉・魚の焼き方やソース、出汁には、フランス料理の技も使われている。


日本酒にもワインにも合うように仕立てられたメニューは目移りするほど豊富で、単品注文も可。本店とこちらをハシゴする人も少なくなく、遅い時間は特に「牛すじラーメン」が好評だとか。


コース(6品4500円〜)でも楽しめる名物2品。手前は柔らかな牛すじがたっぷり入った茶碗蒸し「牛すじ玉地蒸し分葱と山葵」800円。奥は「古白鶏レバームースと奈 良漬けの最中」1000円。香ばしく炙った最中の皮には 、みたらし団子のタレが塗られている。
「なだ万」出身のオーナー村田明彦氏(右)と店長兼料理長の徳本寛一氏(左)。
店内はカウンターとテーブル席、個室を合わせて38席。

●東京割烹てるなり / 東京都新宿区舟町8-2四谷 舟町ビル1F
Tel.03-6457-4358


文=小松めぐみ(フード・ライター) 写真=古田登紀子

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

PICK UP