ショパールが1980年に発表したサンモリッツは、優雅なスイスの高級リゾートの世界観を表現したラグジュアリースポーツウォッチだ。それまでゴールドのドレスウォッチしか作らなかったショパールの初のSS製スポーツウォッチというエポックメイキングとなった。
これを提案したのが若き頃の、現共同社長を務めるカール-フリードリッヒ・ショイフレ氏。後の時計づくりを方向づけただけでなく、新たなリーダーの誕生を宣言したのだ。時代を越え、その意思を受け継ぐ新作がアルパイン イーグルだ。8つのビスで留めたベゼルのデザインはより力強く、デジタル・テイスト溢れるモダンな解釈がなされた。文字盤には鷲の虹彩をモチーフにした精細な仕上げを施し、ケースとのコントラストは、マニュファクチュールでハイジュエラーというショパールらしさを感じさせる。
そして高い耐摩耗性や気品ある輝きを湛える新素材ルーセント スティール A223を採用することで、SSにゴールドと同等の価値を与えたサンモリッツのコンセプトも継承したのである。実はこの新作、発案者は長男のカール-フリッツ・ショイフレ氏。共同社長の父に続く新世代の台頭は、連綿と続くメゾンの真価を伝えるのだ。
2サイズ展開。写真左/ルーセント スティール A223、直径41㎜。税別147万円。中/ルーセント スティール A223×18Kエシカルローズゴールド、直径41㎜。税別225万円。右/18Kエシカルローズゴールド、直径36㎜。税別343万円。いずれも自動巻き。
文=柴田 充 写真=ショパール
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