行ってきました初モンゴル。今回は全日本ラリーのサポートをしてもらっているサスペンション・メーカーのTEINからのお誘いで、モンゴルで年間数戦開催されている「SPEED CUP」というラリー・クロスのイベントにゲスト参加してきました。とは言うものの、日本を出発する時はどこで何をやるかもわからない状況。TEINからは「ヘルメットとレーシングスーツを持ってきてね」くらいのアバウトな感じで乗り込んだモンゴルでした。
ウランバートル空港に着くなり驚いたのが気温。モンゴルは日本と同じ夏ということで最高気温は25~30度になると聞いていたので、猛暑の日本と同じ格好で飛行機を降りたんですが、外気温は驚きの12度!!涼しいを通り越して寒いの領域です。その日は先着していたTEINのメンバーと合流して、羊の丸焼き(羊料理は北海道の方が美味しいかも)に舌鼓をうち終了。
翌日からは本番に向けて、マシンのシート合わせをすると聞いていたんですけど、ガレージに行ってみると置いてあったのは2世代前のGDB型インプレッサ。日本では2007年までラリーで使っていたインプレッサがモンゴルでは一線級のマシンのようで、12年ぶりのドライブ。シートを合わせて試走してみると、立派なカラーリングで室内にはロールバーもあるのに、ダートを走るために必要なリミテッド・スリップ・デフが入ってなかったり、ブレーキ・パッドもノーマルであることが発覚。
モンゴルにおいてモータースポーツはまだまだ歴史が浅く、マシンも日本では当たり前のことがそうではない現状にあるようです。本番の会場となったのは、ウランバートルから車で2時間くらいのところにあるチンギス・ハーン誕生の地(?)のような場所で、これぞモンゴルって感じの大草原。普通、ラリー・クロスというとサーキットを走るんだけど、騎馬民族のモンゴルでは、草原を馬の代わりに車で走る。目印もなにもないところに旗を立ててそこを曲がるという独自のスタイルで、コースもなにもあったもんじゃない。
8台×3レースで予選を行ったが、曲がらない車で格闘しながらなんとかトップでフィニッシュ。ポールポジションを獲得。そのまま決勝でも逃げ切る予定でしたが、手旗式の合図がよく解らず大きく出遅れスタートで大失敗。序盤は6位を走行していましたが、前走車が巻き上げる超絶な土ぼこりで全く前が見えずあえなく後退。こんな状況でもライバルのモンゴル人は見えているみたいでガンガン前へ行きます。そのまま後について行くと、こっちはどこかの旗を不通過してしまったみたいでなんと失格となってしまいました。あの状況でも走れるってさすが騎馬民族。スゴイです!異国でのちょっと変わったモータースポーツ。楽しかったです。
文=鎌田卓麻 写真=TEIN
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
2025.09.06
CARS
ここはチャンピオンの秘密のガレージ レーシング・ドライバー、山野哲…
2025.09.05
CARS
戻ってきた黄色い86!300台限定のGR86イエローリミテッド発表…
2025.09.05
CARS
未来のTTはちょっとレンジローバー風味? シンプル・デザインへシフ…
PR | 2025.09.02
CARS
ベントレー・ベンテイガ EWB マリナーで九十九里から北総の小江戸…
2025.08.27
CARS
3度目の復活がある!?日産GT-R R35型 最後の1台がラインオ…
2025.08.26
CARS
1万回転に迫る! 新型ランボルギーニ・テメラリオV8ハイブリッドを…
advertisement
2025.08.27
タウンエースにもシエンタにもフリードにも負けていない!【約250万円〜購入可能】ニッサン湘南工場最後の逸品「NV200」に再注目
2025.08.31
価格は777万円から2000万円台へ 生産終了した日産GT-R、R35型16年の進化を振り返る
2025.08.27
【アンダー200万円】専用デカールやLEDライトでイメージ一新 スズキ・エブリイに特別仕様車のJリミテッド
2025.09.01
ポルシェ911とボクスターが2台まとめて退院 気になる修理代はいくら?【エンジン編集部長期リポート 79号車 ポルシェ911カレラ4S(996型)#74】
2025.08.27
これは和製「ルノー・カングー」だ! 閉鎖するニッサン湘南工場最後の逸品に再注目