2019.12.11

LIFESTYLE

日本初上陸 外国生まれのカジュアル・グルメ<台湾編> フージンツリー

グローバル化が進む昨今、高級料理には国境がなくなってきたが、 カジュアル・グルメにはまだ各地のローカル・テイストが残っている。 現地のフード・カルチャーも楽しめる、いま注目のお店をご紹介。
花ニラとピータン・豚肉を特製の甘辛いソースに絡めた「松花蒼蝿頭(花ニラとピータン 豚挽肉のピリ辛炒め)」1680円。シャンパンは21種類。おすすめの「ベルナール・トルネイ」はグラス1280円、ボトル7500円。

台湾料理といえば、有名なのは夜市の屋台料理や小皿料理。そうした飲食店ではもともとお酒と料理を同時に味わう習慣がなかったが、近ごろはモダンでヘルシーな台湾料理をシャンパンと共に楽しむのがトレンドになっているとか。


きっかけを作ったのは台北のおしゃれエリア・富錦街(フージンジェ)に2014年にオープンした『富錦樹台菜香檳』(フージンツリー)。新鮮な野菜や果物を取り入れたヘルシーな創作台湾料理と、シャンパンとの組み合わせを提案するレストランだ。


創業者のジェイ・ウー氏は、富錦街で人気のファッション&ライフスタイルブランドを手掛ける実業家。シャンパンと共に台湾料理を楽しむというコンセプトは、ウー氏が日本に留学した際に"食事をしながらお酒を飲む文化"を体験したことから生まれたという。


台湾野菜の水蓮菜と豚肉、ハブシ(木の実)を炒めた「樹子水蓮(水蓮菜と木の実の炒め)」1480円
「油條蒜蓉鮮 (カキと揚げ パンのニンニクソース)」1880円。

ゆったりとした空気が流れる東京の店内で楽しめるのは、本店と同様に厳選した素材を使い、油を極力控えた台湾料理。たとえば台湾産"水蓮菜(すいれんさい)”のシャキシャキの歯ざわりを生かした炒め物は、"ハブシ"という木の実の漬け物の酸味と塩味をアクセントに利かせた上品な味わい。


名物の「花ニラとピータン 豚挽肉のピリ辛炒め」や「台湾カキのニンニクソース炒め」は、台南風のやや甘めの味付けが特徴だ。ウー氏が厳選したシャンパンは、メリハリのきいた台湾料理に合わせやすいものばかり。洗練された料理とシャンパンで、"今の台湾"を味わえる一軒だ。


ボタニカルアートが配された店内は台北本店と同じ雰囲気。ゆったりしたダイニング(76席)のほか、テラス席もある。9月27日オープン。ディナータイムのみ予約可。

●富錦樹台菜香檳(フージンツリー)
東京都中央区日本橋室町3-2-1 COREDO室町テラス 2F
TEL.03-6262-5611   営11:00〜22:00 LO   無休
https://fujintree.jp


文=小松めぐみ(フード・ライター) 写真=田村浩章

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