11月22日、中国・広州モーターショーにおいて、レクサス初の電気自動車、レクサスUX300eがワールド・プレミアとなった。
トヨタは電気自動車用の専用プラットフォームも開発しているが、今回のクルマは、コンパクト・クロスオーバーSUVであるUXをベースに、パワートレインを内燃機関からバッテリー&モーターへ載せ替えたコンバージョン・モデルだ。54.3kWhのリチウムイオン・バッテリーをフロアに搭載し、航続距離は400㎞となる。
電気自動車は構造がシンプルで部品点数も少なく作れることから、コモディティ化するのでは? と言われていたが、実際に作ってみると、レクサスとして従来やってきたことをさらに引き上げられたという。具体的には、初代LSのような突き抜けた静粛性や、ナチュラルなアクセル・レスポンスにより感性に応える性能など、上質さを高めることができた。高品質、高性能で上品さを備えたEVは、まさにレクサス・ブランドと高い親和性がある。
GA-Cプラットフォームを用い、ブレースの追加やサスペンションの最適化など、EV用にシャシーを再チューニング。クルマの動きを司るのはサスペンションをはじめとするシャシーというイメージが強いが、興味深いのは、"駆動力"コントロールによってクルマの姿勢を作っていることだ。フラットな姿勢を維持し、乗員の三半規管を動かさずに加減速できる駆動力の自由度がEVにはあるという。
ワールド・プレミアに先立ち、日本のテストコースで試乗のチャンスに恵まれた。中国向けには17インチ・タイヤが装着され、約1900㎏の車重を受け止めながらも、しなやかさがある。そして、EVならではのアクセル・レスポンスやトルクの立ち上がりが気持ち良い。スポーツ/ノーマル/エコのモード切り替えにより加減速のトルクが変化するが、エコ・モードでも穏やかながら十分な力強さが感じられた。静粛性の高さも実感できたが、あえてモーターのヒューッという音を聞かせるモードもあるのが面白い。
グローバルではまだハイブリッドやPHEVがメインではあるが、今後のレクサスのEV戦略にも注目していきたい。
文=佐藤久実
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