クーペのようなスタイリッシュな5ドア・ハッチバックへと大変身を遂げたプジョーのコンパクト・モデル。そのワゴン版であるSWも5ドアに勝るとも劣らぬほど秀逸なデザインを持つ。プラットフォームはプジョー308と同じEMP2を用いているが、可変ダンパーを追加することで高い操縦性だけでなく、優れた乗り心地も手中に収めた。GTはシリーズのトップ・グレードで、177ps/40.8kgmの2.0ℓ直4ディーゼル・ターボを搭載。このほかのグレードには180ps/25.5kgmの1.6ℓ直4ターボが用意される。全長×全幅×全高=4790×1860×1420㎜、ホイールベース=2800㎜。5ドア・ハッチバックと比べると全長だけが40㎜長い。車両重量は1590㎏。価格は526.6万円。
空前のSUVブームのいま、いち早くSUVを購入したアーリー・アダプターには「次の一手」を探し始めている人も多いだろう。その最右翼となるのがスタイリッシュなステーションワゴンだと僕は見ている。SUV並みのユーティリティを備えているのはもちろんだが、SUVに負けないカッコよさがなければ彼らの食指は動かないと思うからだ。
そんな観点から眺めた場合、508SWには強い説得力がある。ボルボやメルセデスのような正統派ステーションワゴンも悪くないけど、よりエッジの効いた遊び心を感じるのは508SWだ。立体感のお化けのようなダッシュボードに代表されるインテリアの個性もすごい。そして乗れば2.0ℓ直4ディーゼルの静粛性に驚く。知らずに乗ったらディーゼルだと気付く人は少ないだろう。適度にスポーティさを残しつつプジョーらしい癒やされ感を残す脚や、抜群によくできたレーンキープ・アシストなど先進安全装備にも抜かりはない。ポストSUVとしてだけでなく、フランス車への入り口としても最適な一台だ。
(ENGINE2020年4月号)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
2024.10.19
LIFESTYLE
曲がっているとなぜ楽しい? 中も外も曲線だらけの三日月ハウスの謎 …
2024.10.17
CARS
【速報!】限定799台、5億7600万円のスペシャル・フェラーリ登…
2024.10.19
LIFESTYLE
フランス版ミシュランの三ツ星シェフ、小林圭 その世界観が詰まった銀…
PR | 2024.10.11
CARS
いよいよ生産終了 右ハンドルで5MTの希少なアバルトF595にモー…
PR | 2024.09.26
WATCHES
ベル&ロスのトップモデルの新作は、精悍! レーシングカーのインパネ…
PR | 2024.09.30
CARS
ディスカバリー誕生35周年記念「私のディスカバリー ストーリー」募…
advertisement
2024.10.15
「買ったら長く持ちたい」と言う国沢光宏さんの言葉が胸に沁みた 総合18位はこのホットハッチ! 自動車評論家44人が選んだ「2024年身銭買いしたいクルマのランキング!」
2024.10.20
ゴルフGTIはボディで曲がる、メガーヌRSはリア・サスペンションで曲がる、ではシビック・タイプRは何で曲がるのか? ホットハッチ頂上決戦 山野哲也が判定を下す!
2024.10.13
【システム解説篇】電気モーターだけでは1mmも走らない! ハイブリッド化された新型ポルシェ911は、カイエンやパナメーラのE-ハイブリッドとどこが違うのか?
2024.10.17
公道ではこれにまさるフェラーリはない by 清水草一 総合16位はこのスポーツカー! 自動車評論家44人が選んだ「2024年 身銭買いしたいクルマのランキング!」
2024.10.18
冒険心があるなら誰でも一度は乗ってみたい憧れのクルマ 総合15位はこのSUV! 自動車評論家44人が選んだ「2024年 身銭買いしたいクルマのランキング!」