昨年まったく新しい「オデュッセウス」の発表で新境地を開拓したドイツのA.ランゲ&ゾーネ。スポーティ・エレガンスのスタイルを一歩進めたのは、ホワイトゴールドにラバーストラップもしくはレザーストラップを組み合わせた新作。同じモデルながら、ステンレススティールで発表された初作とはまた違ったラグジュアリー感が印象的だ。ディープブルーの美しいダイアルを用いた「ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター」の新作も見逃せない。いずれも厳格なイメージが強いA.ランゲ&ゾーネに軽快なタッチを演出している。
ステンレススティールのブレスレットウォッチとして発表された「オデュッセウス」の新作は、ホワイトゴールドを採用。ラバーストラップの組み合わせもA.ランゲ&ゾーネでは初。自動巻き。ケース直径40.5㎜、12気圧防水。レザーストラップ仕様も同価格。税別予価437万円。7月以降発売予定。
2015年に発表され、これまでプラチナのみで作られてきたモデルが新たにホワイトゴールドのケースとブルーダイアルを採用。特異な表示スタイルと機構をもった最高峰のミニッツリピーターが新鮮な表情を見せる。手巻き。ケース直径44.2㎜。世界限定30本。参考予価44万9000ユーロ。6月以降発売予定。ブティック限定取扱い予定。
卓越した技術は間違いなく絶賛に値するが、時計自体に一種の堅苦しさを覚える人も少なくないのではないか。筆者もそうだ。最近はA.ランゲ&ゾーネ自身もそう感じていたのかもしれない。それを払拭したのが「オデュッセウス」。今回そして次回からの展開に期待したい。
昨年秋に発表されてランゲ流のラグジュアリースポーツとして話題を集めた「オデュッセウス」。新作はホワイトゴールドケースを採用しているが、ラバーやレザーストラップを合わせることでブレスとはまた違った表情に。「これぞインフォーマルの極み」と言えよう。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)(ENGINE2020年7・8月合併号)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
2022.05.17
CARS
アバルト695に限定695台の新たなお宝が登場 WRCを席巻した「…
2022.05.16
CARS
ルノー・カングーの牙城に挑むシトロエン・ベルランゴとプジョー・リフ…
2022.05.16
LIFESTYLE
バッハの不滅の傑作に挑んだ3人の名手 その演奏を聴き比べてみると
2022.05.15
CARS
MTだけのGT3を超える限定1250台の硬派系ポルシェ911、スポ…
2022.05.14
LIFESTYLE
乾杯はドン・ペリニヨンで! ワインとの相性を追求する赤坂のプレミア…
2022.05.12
LIFESTYLE
DS9 × HERMES スタイリスト・祐真朋樹の「乗る車 × 着…