スイスのオーデマ ピゲ本社から気になるニュースが! 最先端テクノロジーと未来的なデザイン、そしてオートオルロジュリーの伝統的な手作業の仕上げが見事に融合した「ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン クロノグラフ オープンワーク」だ。ちなみに「ロイヤル オーク コンセプト」では初の日本限定モデルとなる。また、通常モデルの新作としては自動巻きでケース直径34㎜の小ぶりなケースを採用する「ロイヤル オーク オートマティック」の発売も始まった。こちらは夢の超絶モデルとは違い、ぐっと現実感がある。
未来志向のデザインと複雑機構が特徴の同シリーズ。トゥールビヨンとクロノグラフを搭載するスケルトン仕様の日本限定モデルは愛好家には垂涎の的。自動巻き、チタン。ケース直径44㎜、10気圧防水。25本限定。銀座、名古屋、大阪のブティックとヨシダ東京本店でのみ販売。価格は要問合せ。
新たにコレクションに導入された34㎜ケースの自動巻きモデルは、男女を問わず着けやすい。自動巻きムーブメントのキャリバー5800も34㎜用に開発された新型ローターを装備。4種類のモデルが発売中だ。ステンレススティール×ピンクゴールド、5気圧防水。税別225万円。
「ロイヤル オーク」の熱烈な愛好者が多いことでは日本は世界でも特別らしい。それに応えるべく今年もジャパンブティック限定モデルが作られているが、実現するオーデマ ピゲも凄いというほかない。2020年は「ロイヤル オーク コンセプト」の画像やデータに目を通すだけでも興奮する。
日本限定のコンプリが登場したことは、オーデマ ピゲの人気の高さを証明すると同時に、日本市場が成熟している証のように感じられた。一方でケース直径34㎜の自動巻きムーブを搭載した「ロイヤル オーク オートマティック」は、近年の女性の機械式への関心の高さがうかがわれる。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年7・8月合併号)
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