2020.09.19

CARS

どんな車が隣に停まっても引けを取らない無敵?のオーラ! モーガンに憧れ、3台を乗り継ぐオーナーのモーガンの愛し方とは

近藤氏が所有するモーガン+8

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そして独立6年後の88年頃に中古で買った家が、車5台置ける元工務店。ここから車道楽に火がつき、最初に買ったスポーツカーは赤のMGA。その後フェラーリ328、アルピーヌA110等、どんどん多頭飼いになり、92年頃に手に入れた最初のモーガンが+8(76年型濃紺)キャブレター4段モスミッション、確か全てのギアにシンクロ無し。粋がって麻布や原宿を流してました(笑)。その後一度手放し、次に96年型の+8(シルバー)。これは流石に高年式だけあって文句無しにいい車でした。ただメッキのワイヤーホイールがなぜか僕にはクラッシックカーのレプリカに見えてしまい、これも数年で売却。しばらくモーガン無しでいましたが、また病気が再発。今のキャストホイール、初期インジェクションの90年?型の+8を練馬のジャガー専門店ビッグキャットで55の歳に購入。この車は前述した中古車屋(ピッカースでした)が当時のメルセデスの純正色で塗り直し、ボディはシルバー、フェンダーはサッコプレート部分のダークシルバーで、僕が以前に撮影した個体そのもの。ちなみにナンバーは1155(イケイケゴーゴー!)です。ここまで+8に拘ってるのはやはりV8のパワー。当時MGAで伊豆スカイラインをドライブしてた時に小型ボートを牽引していたワンボックスに煽られたことで、スポーツカーはパワーだと自分の腕を棚に上げて思い込んだのが原因でした。その後、エンジン・ドライビング・レッスンやサーキット走行に参加してスキルを磨き、今は多少のスピードでも自分からは事故らない程度の自信はあります(笑)。

最後にモーガンの色褪せない魅力はなんといっても創業時から変わらないスタイルです。軽量ボディに3速でも発進できる程のトルキーなエンジン。ボディは緩いけれど意外に癖の無いしなやかなコーナリングに、どんな車が隣に停まっても引けを取らない無敵?のオーラ。今の車は走りの大部分が電子制御によるところが多い中、全てオウンリスクのプリミティブな車で天気の良い日に軽く首都高を流すだけで気分爽快! ビッグトルクに身を任せてズボラ運転できるモーガンはちょっと大袈裟ですけど、僕にとって今までの歩みやこれからの生き方等を考える大事な時間を与えてくれる良き相棒、もはや車を超えた存在です。

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文・写真=近藤正一(カメラマン)



(ENGINE2020年7・8月号)

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