これまで出会ったクルマの中で、もっとも印象に残っている1台は何か? クルマが私たちの人生にもたらしてくれたものについて考える企画「わが人生のクルマのクルマ」。TV番組の司会からコマーシャル、映画、ナレーション、そして音楽などで活躍するぐっさん。愛されるキャラクターの原動力はタフなジープです。絶対条件はマニュアルトランスミッション!トゥルルルル。「どうも~。こんにちは。山口です」「こんにちは」の一言だけで、気持ちが和む。緊急事態宣言が発令され、外出自粛が続く状況は、自分の心にも影をさしていたのかと気付かされた。通話の相手はタレントの山口智充さん。ぐっさんには、相手の心をポッと温かくするオーラがある。
早速、車歴から聞いた。「自分で最初に買ったクルマはホンダ・シビック・フェリオでした。それから、トヨタ・プロボックス、同ハイエース、ランクル70とかに乗り継いで、いまは三菱ジープとトヨタ・コンフォートの2台持ちです」カクカクした四角いクルマが好きで、絶対条件はマニュアル・トランスミッションだという。「豪華でなくていいんですけど、マニュアルは外せないですね。マツダ・ボンゴ、もうすぐ終わるじゃないですか? マニュアルの国産車がまたひとつ減ると思うと残念です」特に思い出のあるクルマは?「ハイエースです。2004年に買いましたから、現行型のカタチになった最初のモデルですね。これは運転していて楽しかった。視界は広いし、荷物はいっぱい積めるし。前席3人掛けなので子供を真ん中に座らせて家族3人で出かけるのが楽しかったです」仕事もハイエースで行った。ハイエースでのエピソードは多い。「早朝からのドラマ・ロケに1時間ぐらい前に着いたんです。クルマのなかで寝てたら、スライド・ドアーがガーッと開いて知らない2人が乗ってきたんです。チース! と」驚いて振り向くとニッカポッカ姿のおじさんがいたという。「現場行きの乗り合いハイエースと間違えたみたいで」また、テレビ局に着くと、書類を持った警備員が飛んできて“配達? 工事?”と言われたという。「家族ぐるみでお付き合いのある友人の奥さんが産気づいたことがあって、ご主人の代わりに僕が病院へ送ったんです。ハイエースで。板バネですからね、人生で最も丁寧に運転したのはあのときかもしれない」
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