2021.10.22

CARS

乗りこなせないとカッコ悪い! モパー10に乗る俳優の武田真治さんにとってクルマとは何か?

クルマ好きのゲストを迎え、「これまでに出会ったクルマの中で、人生を変えるような衝撃をもたらしてくれた1台」を聞くシリーズ。映画やドラマで俳優として活躍する一方、ステージでは熱のこもったサックス・プレイを披露する。さらに、引き締まった身体にも注目される武田真治さんにとってクルマとは?

モパー10と武田さんの組み合わせはまるで映画のワンシーン


撮影現場に漆黒のダッジがやってきた。チャレンジャーをベースにダッジのレーシング・パーツ部門、モパーがチューンナップしたコンプリート・カー、モパー10だ。降り立ったのは武田真治さん。マッスルカーと武田さんの組み合わせは、映画のワンシーンのようだ。

武田真治(たけだ・しんじ) 1972年北海道出身。1989年「ジュノンスーパーボーイコンテスト」でグランプリを受賞し、翌年俳優デビュー。「NIGHT HEAD」や「南くんの恋人」など話題作に出演し、注目を集める。1995年、蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」では舞台初主演。映画「御法度」(大島渚監督)では日本アカデミー賞優秀助演男優賞、ブルーリボン賞助演男優賞をダブル受賞。ドラマ、映画、舞台と多方面で活躍。また、サックスプレイヤーとしても「Blowup」でデビュー後、数多くの作品をリリース。近年ではNHK「みんなで筋肉体操」が話題になり、2018年、2019年と2年連続で「NHK紅白歌合戦」に出場。2020年は芸能生活30周年を記念してアルバム「BREATH OF LIFE」を9月9日にリリース。


武田さんには以前に何度か取材をさせていただき、武田さんがDJドラゴンさんと組むBLACK JAXXのライブにもお邪魔したことがある。私見だが、武田さんはこだわりの人だと思っている。クルマ、ファッション、音楽。そして何より自分の身体にもこだわってきたからこそ、筋肉体操のブレイクがあった。

トレーニングが続くのは、自身のなかの揺るぎないこだわりが持続しているからだと思う。

きっかけはアメリカ映画だった

そんな武田さんは北海道生まれ。

「子供の頃からクルマは好きでした。小学校高学年のときに、父に私有地でマニュアル車の動かし方を教わったりして。クルマって楽しいなと思いました」

バイクの運転もホンダ・モンキーで父親に教わったという。

「僕の父は“これからはエンジンを制するものが世界を制する”みたいな考え方で(笑)。お前も早くクルマに慣れろ! という感じでした」

クルマをカッコイイと思ったのは、アメリカ映画だった。

「クリント・イーストウッドが演じた『ダーティ・ハリー』に出てくる無骨なアメリカ車に魅力を感じました。スティーブ・マックイーンの『ブリット』に出てくるフォード・マスタングとか、『バニシング・ポイント』のダッジ・チャレンジャーなんかは本当にカッコイイと思いました」

免許を取得したのは18歳。すでに芸能界で仕事を始めていた。

「最初のクルマはBMW3シリーズ(E30型)です。1台目は必ずブツケるから、ボディーが丈夫なBMWかメルセデス・ベンツにしろというアドバイスを受けて。中古車屋さんに薦められるがままに」

案の定、BMW3シリーズを傷だらけにしたという。1年後にメルセデス・ベンツGクラスに乗り換えた。

「BMWを買った中古車屋さんで偶然見つけて。大きくて存在感があった。こういうのもいいなあと」

ボディカラーは黒だったという。

「ちょうど最初にブレイクした時期だったんです。この世界でやっていける自信もついたので……というか調子にのって(笑)。ゲレンデはアイ・ポイントが高く、見下ろす感じ。王様気分で乗ってましたね」

いまや芸能人御用達みたいになっているゲレンデ・ヴァーゲンだが、当時は珍しがられたという。

「戦車かよ? みたいなことは随分言われましたよ」


ゲレンデ・ヴァーゲンには2台乗り継いだそうだが、残念だったのは、重くて遅いことだった。

「ボディだけでなく、スロットル・ペダルも重くて、周りのクルマにどんどん抜かれて(笑)」

チャールズ・ディケンズ作『オリバー!』の主人公、フェイギンを武田真治さんが演じます。問い合わせ ホリプロチケットセンター  TEL:03-3490-4949「受付」11:00~18:00(平日)/定休日(土・日・祝)

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