マセラティの主力車種のひとつ、ギブリに48V電圧BSGマイルドハイブリッド・システムを搭載。
マセラティはかねてから予告していたハイブリッド・モデルの第1弾として、ギブリ・ハイブリッドを発表した。現行ギブリは2013年に投入されて以来、10万台以上が生産されるヒット・モデルとなり、マセラティ・ブランドが高級量産ブランドの礎を築く立役者となったクルマ。マセラティは電動化シフトの最初の一歩となるモデルにギブリを選んだのも肯けるところだ。



ギブリ・ハイブリッドのシステム概要はこうだ。エンジンは新開発の直列4気筒直噴ターボ過給ガソリン・エンジンで、総排気量は2.0L。これに48V電圧のBSG(ベルト駆動スターター兼ジェネレーター)を組み合わせ、これの出力を適宜クランクシャフトに入れる(eブースター)ことで、ターボラグの打消しや加速能力の向上に役立てる。48Vの大容量バッテリーは荷室床下に置いて、前後重量配分の適正化にも役立てている。
マセラティの現行ラインナップには4気筒エンジンを使うモデルは存在しないが、ハイブリッド・モデルならではの高効率経済性を訴求すべく、6気筒3.0Lターボ過給エンジンに代えて、4気筒2.0ターボ過給エンジンを採用している。これはFCAがアルファ・ロメオ(とジープ)ブランド用に開発してジュリアやステルヴィオ、ラングラー等に使っている最新世代の2.0L級ユニットである。
ギブリ・ハイブリッドに使うに当たってFCAはこれを再開発。圧縮比を僅かに下げて高い過給圧を組み合わせ、高出力化している。最高出力330ps/5750rpm、最大トルク450Nm(45.8kgm)/4000rpmを引き出すことに成功している。この高出力ユニットによって、ギブリ・ハイブリッドは0-100km/h加速を5.7秒でこなし、最高速度は255km/hに達するという。変速機は8段ATのみの設定だ。
WLTP測定法による燃料消費率は8.5-9.6L/100kmと良好で、二酸化炭素排出量も192-216g/kmと、高効率小排気量エンジンならではの値を実現している。



マセラティといえば、その魅惑的なエンジン・サウンドが多くのファンを掴んでいるわけだけれど、4気筒エンジンということでそれが損なわれることを危惧する向きがあることは、当のマセラティも先刻ご承知。排気系内の共振器を調整することで、マセラティならではサウンドを生み出すことに成功したと自信たっぷりだ。
内外装はハイブリッド・モデル用に細かく変更が加えられていて、青を細部のアクセント・カラーに使って、ハイブリッド・モデルであることを控えめに主張する仕立てが施されている。

文=齋藤浩之(ENGINE編集部)
(ENGINEWEBオリジナル)
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