2020.11.13

CARS

いま乗っておきたい20台! モータージャーナリストの飯田裕子が選んだ1位はポルシェ・ボクスター

ジャーナリスト39人とENGINE編集部員6名、計45人が、雑誌が創刊した2000年からの20年間で「一度は手に入れたい」クルマ20台を選び順位をつけた。選んだ20台についてと、「20年間のクルマをどう見てきて、この1台はどういう基準で選んだのか?」というテーマに答えてもらった。


■飯田裕子(モータージャーナリスト)のいま乗っておきたい20台!

一度は乗ってみたらと言いたくなる

運転または移動が楽しく、心がより豊かに感性が刺激されるような、「一度は乗ってみたら」って言ってあげたくなるようなモデル。パフォーマンスは様々ですが、時代が変わってクルマが進化したとしても変わらぬピュアさが感じられるモデル。またはドライバーのスキルを助けるような高性能化が進んでもクルマが独善的でないドライバーズカー。さすが選抜車、悩みました。


1位 ポルシェ・ボクスター(981)

スタイルからドライビングまで気負わずに楽しめるポルシェの(私的)代表作。幌を開けたとき少しだけボクスターも肩の力を抜いて走ってくれる感じと、すごく速くはないけれどNAのどこからでも来いっていうトルク感に恋してる。


2位 ロータス・エリーゼ(現行型)

超絶ピュアなスポーツカーの絶滅危惧種。カラフルなこの爬虫類顔系のエリーゼに出会うと喜びと嫉妬心と尊敬の念を抱く。先進性が高まる近年にあってエリーゼがずっとピュアな乗り物で在り続けているからだと思う。


3位 ポルシェ911(991後期型)

911のいつの時代にも変わらぬミニマリズム的運動性能の魅力、やはり上位から外せない。991型のNAかターボかで悩んだけれど、ポルシェの新たな高性能化を見いだせた気がした。


4位 マツダ・ロードスター(ND)

どれにしようか迷うも、カッチリ、しなやかで軽く、交差点を曲るだけで感性を刺激される現行を選出。個人的にはRFの存在も大きい。


5位 BMW M2(現行型)

BMWのファンな部分を凝縮させたような1台。かつての3シリーズと同等のサイズ感が駆け抜ける歓びをあらゆるシーンで愉しめる。


6位 アストン・マーティンDB11

ドアを開けただけで心躍り、走らせたらホルモンが活性化されるような刺激をときに激しく、優しく与えてくれる美魔女? もしくは美魔男?


7位 ルノー・ルーテシアR.S.(3代目)

記憶に残るハンドリングマシン。小柄なボディの懐に200馬力を忍ばせ、全身で受け止めてくれる頼もしさと愉しさはホットハッチの代表作。


8位 フォルクスワーゲン・ゴルフ(7代目)

プラットフォーム含めビッグチェンジを果たし、小排気量エンジンの底力と低燃費性能などあらゆる意味での安心感&良品ぶりうかがえた。


9位 マクラーレン720

猛々しさの角を取り、加速、音、ハンドリングまでが路面に吸い込まれていくような品の良さにスーパー・スポーツの新世界を見いだせた1台。


10位 プジョー307

実はプジョーのなかで現行型308がマイ・ベストなのだけれど、“現代の”フランス車の飾らない人柄ならぬ車柄を教えてくれたのが307だった。


11位 アウディRS6(2代目)

RSモデルの進化が著しかった時代の最先端をいっていたモデル。当時R8よりも大パワーを与えられたRS6はクワトロの真価を体感させてくれた。


12位 メルセデス・ベンツS-CLASS(現行型)

CもEも良い。しかし豪華/最先端なアレコレを装備するSクラスの“ドライビング・シート”から離れたくなかった体験が忘れられないのだ。


13位 ボルボXC40

初見、異端さすら抱いたデザインはボルボの新たな世界感を感じさせ、サイズ、走りを含む質感など触れるほどその優しさがクセになる。


14位 アバルト500/500C

これほどサイズに対する猛々しさを魅力的かつ刺激的にまとめ上げたモデルは思いつかない。走る姿を想像しただけで妙な母性本能が疼く。


15位 日産GT-R

R32のファンです。部活に夢中になっていた同級生男子が魅力的な大人の男性に変貌した感じ。


16位 ミニ(2代目)

この世代のミニのなかでもクラブマンのしつらえ、ベースモデルより少し緩い走り推しで選出。


17位 ベントレー・コンチネンタルGT(2代目)

ベントレーの魅力、イギリス車の華と品格を全身で学んだのが、この世代のこのモデルなんです。


18位 シトロエンC3(エアクロスを除く現行型)

その走り、その姿を想い、想像するだけで癒やされる、自動車界のストロベリー・ショートケーキ。


19位 レンジローバー(3代目)

賛否はあるかもしれませんが、私のなかでレンジローバーに革命が起きたモデル。


20位 三菱アウトランダーPHEV(現行型)

システムも走行性能も確実かつ地道に進化を続け、私のなかではすでに殿堂入りの電動車。


文=飯田裕子(モータージャーナリスト)


(ENGINE2020年9・10月合併号)

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文=飯田裕子(モータージャーナリスト)

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