いま着けたいのは、“物語” のある時計--。その興味深いストーリーを知るほどに魅力は深まるばかり。ここに現代の名品たちを主役にした珠玉の短編集を編んでみた。
エルメスの時計を想う時、一枚の古い写真が思い浮かぶ。それは1911年、創業家3代目のエミール・エルメスの妻ジュリィが幼い娘たちを写した夏の日のスナップだ。写真では次女ジャクリーヌの腕に小さな腕時計が着けられている。ジャクリーヌは時計が大好きだったが、ポケットウォッチでは持て余してしまう。見かねたエミールがアトリエにあった革で専用のストラップ付きケースを作り、誕生日に贈ったのだった。
エミールは、モータリゼーションや女性の社会進出が進む時代の変化をとらえ、鞄や手袋、財布などの革製品製造を積極的に進めた。当然時計も範疇にあったのだろう。だが創作の原点は、娘への無上の愛や家族とのかけがえのない記憶だったに違いない。
その後1920年代に時計販売を開始。時を経て1978年にスイス・ビエンヌにラ・モントル・エルメス(現エルメス・オルロジェ)社を設立し、時計製造に本格参入した。そのスタートを飾ったのがアルソーだ。上下のラグは人と馬をつなぐ馬具の鐙をモチーフに、数字インデックスは軽快なギャロップから着想を得ている。ルーツである馬具の世界観を時計に凝縮し、その基本スタイルは時代を超える。大切な時のように。
文=柴田 充 写真=近藤正一
(ENGINE2020年9・10月合併号)
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