いま着けたいのは、“物語” のある時計--。その興味深いストーリーを知るほどに魅力は深まるばかり。ここに現代の名品たちを主役にした珠玉の短編集を編んでみた。
レギュレーターとは、時、分、秒針をダイアルの同軸上ではなく、それぞれを別個に配置して表示する複雑機構のひとつ。天文台や時計師たちが正確な時間を把握するために考案され、約200年も前、懐中時計の時代に多く用いられていたものだ。
この古典的な機構を現代に復活させたのが、1983年に時計職人のゲルト・R・ラングによって設立されたクロノスイスで、創設から4年後の1987年、レギュレーターを備えた腕時計の量産モデルを世界で初めて完成させた。これ以降、レギュレーターはクロノスイスのアイコンとも呼べる機構となり、これを搭載した数々の時計を展開する。
「レギュレーター クラシック ブルースティール」もそのひとつ。レギュレーター機構に加え、オニオン型リュウズやコインエッジベゼル、ギヨシェ装飾といった古典的意匠を採用。その一方で、ケース、ダイアル、針、ストラップをブルーで統一し、モダンな雰囲気を強調しているのだ。かつて、クロノスイスのデザイナーは「ポジティブな歴史的特徴と現代的なデザインを組み合わせることが、我々のアイデアでありアプローチ」と語ったが、このモデルは古典と現代を融合した、まさに今のクロノスイスを象徴する作品である。
文=竹石祐三
(ENGINE2020年9・10月合併号)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
文=竹石祐三
advertisement
PR | 2025.01.24
CARS
42台のそれぞれのディスカバリー物語【誕生35周年企画「私のディス…
2025.01.25
LIFESTYLE
まるで南国リゾートのような家 東京の自宅の隣にローコストで別荘を建…
PR | 2025.01.16
CARS
一歩足を踏み入れるとそこはパリ? 新しくなったルノー練馬・アルピー…
2025.01.20
LIFESTYLE
オリジナルプリントは必見! フォトグラファー・秦 淳司さんによる、…
2024.12.30
CARS
【海外試乗】蘇ったルノー5ターボ! EVだけど、これは乗ってみたい…
PR | 2024.12.24
CARS
「ベビーカーの頃からガタガタ道が好きでした」父から受け継いだ初代に…
advertisement
2025.01.31
瞬時で受注停止か 庶民のGクラス、待望のスズキ・ジムニーの5ドア、ノマド登場
2025.01.27
「最初は実感が湧かなくて、マジで俺のクルマかよ!?って感じでした(笑)」 若くしてポルシェ911カレラを買ったオーナー 嬉しさのあまり毎日乗ってます
2025.02.01
なぜ、ジムニー・ノマドは日本発売まで7年も掛ったのか? そこにはお客様を大切にするスズキの姿勢が見え隠れする
2025.02.02
特許取得、世界初のアースフェイズ機構 エンジン時計ジャーナリスト、数藤健のイチオシは、ムーンスウォッチ
2025.01.02
【ドイツ車ベスト10】今年乗りたい1位はポルシェ勢を抑えてのスポーツカー!【自動車評論家が厳選!】