ジュリア、ステルヴィオともに戦略モデルを設定。素じゃない“スプリント”は価格も手ごろに。
ワールドプレミアから4年、日本上陸から2年半ほどが過ぎたジュリアと、その姉妹車として追って登場、上陸したSUVのステルヴィオ。その2台の2020年型が日本上陸を果たした。
見た目のデザインはほとんど変えず、中身の充実を図った今回のアップデートを、アルファ・ロメオはリフレッシュメントと呼んでいる。新型の日本導入に当たっては、モデル・ラインナップを若干変更しており、ジュリアについては、クアドリフォリオ、ターボQ4ヴェローチェ(LHD)、ターボ・ヴェローチェ(RHD)、ターボ・ディーゼル・スーパー、ターボ・スプリントという布陣を敷いている。ガソリンのスーパーはなくなったわけだ。従来は廉価モデルとして受注生産の素のジュリアが設定されていたが、スプリントはそれに代わる位置づけのカタログ・モデルで460万円(税込)という戦略的な正札を下げる。
一方、すべて4WDモデルであるステルヴィオでも、クアドリフォリオ、ガソリンとディーゼルのQ4スポーツパッケージに加えて、新たにディーゼルのみにスプリントを設定した。こちらも同様に、ディーゼルのスポーツパッケージより98万円も安い589万円という戦略価格だ。後輪駆動へ回帰する開発に気合入りまくりで、結果、価格帯が高くなった印象を払拭する意図あってのことだろう。
当然、スプリントはジュリア、ステルヴィオともに一部装備内容が簡略化されてはいるものの、根幹にある魅力を左右する部分に手抜きなしだから、心配要らない。
例えば、ジュリアのスプリントは新シリーズで標準装備されることになった車載ナビなどは外されているが、タッチパネル式になった8.8インチのタッチパネル式スクリーンをもった新世代インフォテイメント・システムはスマホとの連携も容易になっているから心配なし。上位モデルと同じく前後異幅の18インチ・タイヤとするなど、見た目にも廉価モデルの悲哀はない。ジュリア・スプリントには自動運転レベル2の高度運転者支援技術(ADAS)は採用されないが、むしろそれを歓迎する向きもいるのではないだろうか。
文=齋藤浩之(ENGINE編集部) 写真=神村 聖
(ENGINE2020年11月号)
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