過去13年間分の雑誌記事をWEBで再掲載している連載です。毎週水曜日12時更新。今回は2020年1月1日からスタートしたWEB連載の1周年を記念して、2020年7月に行われたW124のイベントリポートをお届けします。
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W124型メルセデス・ベンツこそが趣味という幹事役の呼びかけに、こだわりのオーナー達が集まった。44号車もお邪魔して、みなさんにアンケートを行いました。
2020年7月某日、44号車と同じメルセデス・ベンツのミディアム・クラスを愛するオーナー達が、密にならない程度に集合するイベントが開催されたので、マスクをして参加した。横浜の集合場所に到着すると、いわゆる124型のメルセデス・ベンツが20台も集まっていた。
主催者は大竹永晃さん。20代の頃からずっと憧れていたW124型メルセデス・ベンツのオーナーズ・クラブに入ろうと思ったが、意外にも現在はなかったので、では、自分が幹事役をやろう!”と決意し、今年1月24日に「メルセデス・ベンツW124クラブ・ジャパン」を立ち上げた。
「2000年から2010年までは、W124専門クラブがあったんですけどね。いまは活動しているクラブがないので、自分がやろうと思いました。目的はトラブル対策などの情報共有です。メンバーはフェイスブックなどのSNSで募集したり、44号車のイベントがあったときに声をかけて集めました」
大竹さんはこの日に乗ってきた300E(1989年)のほかに、E320ステーションワゴン(1994年)を愛する“124型メルセデス・ベンツ2台持ち”だ。
「E320ステーションワゴンは230E(1986年)からの乗り換えになります。初めてのメルセデス・ベンツは2006年に買った220E(1993年)です」
なんでそんなに好きなんですか?
「若い頃から憧れていたクルマなんです。自動車雑誌に“品質が高い”とか、“部品を交換すれば新車になる”とか書いてあって、本当なんだろうか? 自分も感じてみたいと、ずっと思っていました」
国産車から220Eに乗り換えた大竹さん。220Eの高い剛性感、それによる安心感に驚いたという。
「ペダルの重さにも驚きましたけどね(笑)。とにかく、W124にすっかり魅せられてしまいました」
残念なことに220Eは追突事故に遇い、手放すことになった。
「しばらくC180(W203)に乗っていたんですが、ヤフオクで230Eを見つて落札しました」
230Eはサッコプレートのない初期型で新しい発見があったという。
「初期型の方がスポット溶接の数が多かったり、シートの構造が複雑だったりと手がかかっているんです」
この日乗ってきた300Eも初期型なのは、大竹さんが初期型を極めたいと思ったからだという。
大竹さんの“血中W124濃度”の濃さに驚いていると、ここに集まった人たちも負けず劣らずのツワモノだった。兄が260E、弟が500Eに乗る村山達哉・雄哉兄弟、E320ワゴンのオーディオ・アンプに真空管を使っている本多 勉さんなどなど、こだわりの愛車たちの集まりだったのである。
メンバーは現在も募集中。フェイスブックで「MERCEDES-BENZ W124-CLUB JAPAN」を検索してください。
集まった人達へアンケートを行った。写真のキャプションがその答えである。1お名前、2車名、3購入時期、4走行距離、5気に入っているところ、6痛かった思い出。
文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正
■44号車/メルセデス・ベンツ300TE(1992)
MERCEDES-BENZ 300TE(1992)
購入価格:168万円
導入時期:2008年9月
走行距離 30万8600km
2008年にENGINE編集部は「長期テスト44号車」としてメルセデス・ベンツ300TE(1992)を購入。1984年にデビューしたこの124型は「消耗部品をちゃんと交換していけば新車同然の状態で長く使える」と言われた名車で、それを検証すべく連載スタート。購入時の走行距離が3万4000㎞だった44号車は、12年後の2019年に走行距離30万キロを突破し、いまだ現役です。
(ENGINE2020年11月号)
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