アウディはバッテリー式電気自動車(BEVの)e-トロンに新グレード「50クワトロ」を追加した。先に日本で導入されたe-トロン・スポーツバック55クワトロ1stエディションと比べて、モーター出力やバッテリー容量を抑えられる代わりに、軽い車両重量と安価な価格を手に入れたモデルである。また、55クワトロ1stエディションはクーペ風スタイルのスポーツバックのみだったが、50クワトロはスポーツバックのほかに、ルーフ・ラインがボディ後方まで平坦に続くSUVらしい箱型スタイリングの「e-トロン」も設定された。eトロンのボディ・サイズは4900mmの全長と1935mmの全幅は共通だが、全高は15mm高い1630mmとなる。また、荷室容量は660リッターで、スポーツバックの616リッターよりも44リッター拡大された。
車両重量はe-トロン・スポーツバック50クワトロが2410kg、e-トロン50クワトロが2400kg。e-トロン・スポーツバック55クワトロ1stエディションの2560kgよりも150kg以上軽い。これは主にバッテリーの違いによるもので、バッテリー容量は、55クワトロの95kWhに対して50モデルは71kWhと25%以上小さい。ただし、その差はバッテリー・セルの容積の違いによるもので、基本構造や熱管理技術は同じだという。
50クワトロのモーター出力は230kW(313ps)と540Nmで、0-100km/h加速は6.8秒。55モデルの最高出力300kW(408ps)、最大トルク664Nm、0-100km/h加速5.7秒と比べると動力性能は若干低い。WLTCモードの航続距離はeトロン・スポーツバック50が318km、e-トロン50が316km。バッテリー容量が大きいスポーツバック55の405kmよりも90kmほど短くなる。



e-トロン50はベース/アドバンスト/Sラインの3グレード展開、e-トロン・スポーツバック50はSラインのみの設定。価格e-トロン50クワトロが933万円、e-トロン50クワトロ・アドバンスト1069万円、e-トロン50クワトロSラインが1108万円、e-トロン・スポーツバック50クワトロSラインが1143万円。e-トロン・スポーツバック1stエディションの1327万円と比べると一番安いモデルで400万円ほど安価な設定となる。
文=関 耕一郎
(ENGINEWEBオリジナル)
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