モデナのヴィアーレ・チロ・メノッティにある本社工場の前を走る、スクープ・ショットを思わせる写真。その姿は不鮮明で、デザインやサイズ感は読み取りにくいが、これはマセラティが新たに投入するSUV、「グレカーレ」のプロトタイプだ。今回、マセラティ自らが試作車の走行風景を捉えた写真をSNSにアップし、公表した。
グレカーレは2021年内のワールドプレミアを予定しているモデルで、2020年にマセラティから発信されたアナウンスによれば、小型SUVだという。おそらくクアトロポルテに対するギブリのような、レヴァンテより下位のモデルで、ポルシェ・マカンあたりが競合車になりそうだ。
現在、マセラティは2020年にお披露目した久々のスーパースポーツ「MC 20」を生産する本社工場をはじめ、クアトロポルテとギブリの製造ラインがあるトリノのアヴォカート・ジョバンニ・アニエリ工場と、レヴァンテを送り出すミラフィオーリ工場を持っている。
しかし、グレカーレはこれらと異なり、ローマから120kmほどのラツィオ州カッシーノにあるフィアット・クライスラー・オートモービルズの工場で生産が行われる。約8億ユーロ(約1040億円)を投じて設備が整えられたここは、同じFCA改めステランティス・グループに属するアルファ・ロメオの生産拠点でもある。レヴァンテよりもコンパクトなSUVをアルファ・ロメオも手掛ける工場で生産するということを考え合わせると、アルファ・ロメオ・ステルヴィオとの何らかの関係性があるのではということが予想される。
プロトタイプを用いて、公道のみならずサーキットやオフロードを含めたテストでデータの収集最中というグレカーレ。最終的な調整に向けて、開発が進行中だ。
文=関 耕一郎
(ENGINEWEBオリジナル)
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