2021.03.23

CARS

日本よりも評価が高い!? トヨタ・ヤリスが欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞

2021年で58回目を迎えた欧州カー・オブ・ザ・イヤー(正式名称は「カー・オブ・ザ・イヤー」)で、トヨタ・ヤリスが栄えある栄冠を獲得した。日本車の受賞は2011年に電気自動車で初めてカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した初代日産リーフ以来10年ぶり。ヤリス(ヴィッツ)は2000年の初代以来2回目の受賞で、トヨタとしては2005年の2代目プリウスに続く3回目の戴冠となる。


欧州9カ国で出版される主要9誌の自動車誌が主催する欧州カー・オブ・ザ・イヤーは、欧州においてとりわけ権威ある自動車賞と認知されている。選考委員は欧州22か国の59人で、1人につき25点が与えられ、最終選考に残った7台に投票する。


2021年度は過去1年間に発売された29車種の乗用車が候補に上がった。その後、1次審査により、トヨタ・ヤリス、フィアット500、ランドローバー・ディフェンダー、シトロエンC4、フォルクスワーゲンID.3、シュコダ・オクタビア、クプラ・フォーメンターの7台が最終選考へ進出。その中からヤリスが見事、2021年のイヤー・カーに選出された。


選考理由としては、多くのライバルよりもコンパクトなクルマでありながら、フル・ハイブリッド・システムを搭載し、しかも全方位で妥協なく要求を満たしているという意見が目立った。そこにはロー・エミッションや低燃費といった環境性能と経済性の高さはもちろん、そのうえでファン・トゥ・ドライブも兼ね備えていることを称賛する声もある。


さらにはクラス・トップレベルの安全性能やオールラウンドに使えること、手頃な価格設定、デザインなど、総合的に高い評価を獲得した。加えて、GRヤリスの走りに着目した選考委員も多く、これがモデル全体のイメージアップに貢献したという側面があったとも述べられている。


■欧州カー・オブ・ザ・イヤー2021


1位:トヨタ・ヤリス 266点


2位:フィアット500 240点


3位:クプラ・フォーメンター 239点


4位:フォルクスワーゲンID.3  224点


5位:シュコダ・オクタビア 199点


6位:ランドローバー・ディフェンダー 164点


7位:シトロエンC4 143点


1位:トヨタ・ヤリス 266点

写真はすべて欧州仕様。日本仕様と比べるとフェンダーの張り出しが大きく、全幅も広い。

2位:フィアット500 240点

2020年春に発表された新型。現在は電気自動車のみで、「フィアット500 3+1」と呼ばれる右側が観音開きのドアを持つモデルも追加された。

3位:クプラ・フォーメンター 239点

フォルクスワーゲン・グループの一員であるスペインのセアト。そのサブ・ブランドとして誕生したのがクプラから初のオリジナル・モデルとして2020年3月にデビューしたのがフォーメンター。フィルクスワーゲン・ティグアンと兄弟のスモールSUV。

4位:フォルクスワーゲンID.3  224点

フォルクスワーゲン電動化の切り札。電気自動車版のフォルクスワーゲン・ゴルフと言える存在。

5位:シュコダ・オクタビア 199点

チェコのシュコダもフォルクスワーゲン・グループの一員。オクタビアはシュコダの主力モデルで、ゴルフのセダン&ステーションワゴン・バージョンのようなモデル。2020年に登場した新型で4代目となる。ボディ・サイズはゴルフよりもひと回り大きい。

6位:ランドローバー・ディフェンダー 164点

久々のフルモデルチェンジで一新されたディフェンダー。

7位:シトロエンC4 143点

2代続けたオーソドックスなハッチバック・スタイルから、今流行のSUVルックへと大きく方向転換したシトロエンのコンパクト・カー。内燃機関モデルのほかに、電気自動車も用意する。

文=関 耕一郎


(ENGINEWEBオリジナル)


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



advertisement