2021.04.09

CARS

クラシックカーが新車で買える 英国の自動車ブランド、アルヴィスが復活!

昨今は大手メーカーも歴史的モデルを復刻しているが、あくまでクローズド・エリアでの走行が前提。しかし年産300台以下のアルヴィスは文化を継承するという観点から英国でナンバーを取得でき、日本でも公道を走れる。竹内氏は「でも、眺めているだけでも感性を揺さぶられるクルマです」と笑う。

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買収や合併で歴史の中に消えたブランドの復活劇はよくある話だが、不思議な縁が取り持った、これほど幸せなストーリーはそうそうない。


1919年創業の自動車メーカー

きっかけは1919年生まれの英国の自動車ブランド、アルヴィスの復活だった。アルヴィス社自体がなくなって久しかったが、過去の図面や販売履歴など歴史的な資料がほぼ現存し、車体からエンジンまで、すべてを当時と同じ手法で製造できるノウハウは残されていた。そこで2017年、現会長のアラン・ストート氏の元、50年ぶりに量産車の製造が再開されることになった。さらに翌2018年、かつてアルヴィスの国内販売を自社関連企業が行っていたことを知った明治産業の竹内眞哉氏がストート氏を訪問。アルヴィスの魅力に惹かれた彼は日本における総代理権を取得する。世界の自動車部品を扱う同社の新事業として、そしてポルシェ911(991)やインターメカニカ、ロールス・ロイスのシルバークラウドなどに乗る1人のエンスージァストとして、アルヴィスに着目したのだった。


上が2020年型のコンティニュエーション・モデル。下が1937年型のオリジナルで日本総代理店の明治産業はヘリテージ・モデルと呼ぶ。2020年型の4.3リッターの6気筒エンジン本体や車体は1937年当時と同じだが、4輪ディスクブレーキや6段MTを採用。クーラーも装着可能だ。

ストート氏は著名なアルヴィスの6モデル限定で注文を受け、製造をスタート。昨年上陸した4.3リッターのヴァンデン・プラス・ツアラーは竹内氏のオーダーによる21世紀の最初のアルヴィスで、コンティニュエーション・モデルと呼ばれている。さらにオリジナルの1937年型のヴァンデン・プラス・ツアラーも入手し、ミッレミリアなどのイベントにも参加している竹内氏はいう。「往年のアルヴィスの輸入、販売や、国内に現存する車両のサポートも行います」。いやはや、万全の体制とはこのことだ。これぞ真のブランドの復活である。コンティニュエーション・モデルの価格は4.3リッターが38.5万ポンド(1ポンド=約152円換算で5852万円、英国港渡し)~、その他のシリーズが22.5万ポンド(3420万円)~だ。


4台のアルヴィスを展示する品川ショールームにはチェルシー・ガーデンという喫茶スペースを併設(住所:東京都港区港南2-12-23明産高浜ビル1F)。今後はクルマを眺めながら語り合えるような催しなども行いたいという。さらに千代田区・溜池交差点近くの明産霞が関ビルにもショールームが近日正式にオープンする。

文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=山田誠人


(ENGINE2021年5月号)


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