2021.04.09

CARS

5年の歴史に幕 マクラーレンのスポーツ・シリーズが生産終了

マクラーレン570S

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マクラーレンは2020年12月に「620R」の生産を終了し、すべての納車を完了したと発表した。事実上620Rはマクラーレン・スポーツ・シリーズの最終モデルで、これによりスポーツ・シリーズは終焉を迎えた。

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累計8500台以上を生産

スポーツ・シリーズはそれまでのMP4-12Cや650Sの下位に位置するエントリー・モデルで、2015年のニューヨーク・オートショーで発表された「570Sクーペ」がその第1弾となる。以後、カタログ・モデル=通常生産モデルとして540C、570GT、570Sスパイダーを追加。さらに600LTクーペや600LTスパイダーといった限定モデルやレース専用車の570S GT4などを送り出した。


最終モデルとなった620Rはスポーツ・シリーズの最強バージョンであり、225台限定で生産された。レース仕様の570S GT4とメカニズムの多くを共用し、それより強力な620ps/620Nmの3.8リッターV8ツインターボを搭載。公道走行可能なレーシング・マシンともいえるスペックを有する。


スポーツ・シリーズは累計8500台以上を販売するマクラーレンの主力商品だったが、今回の620Rをもって幕引きとなった。代わって投入された新型車のアルトゥーラはハイブリッド・パワートレイン専用設計を採用しており、スポーツ・シリーズ廃止は電動化対応の一環と言えるのかもしれない。


文=関 耕一郎


(ENGINEWEBオリジナル)

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