アウディが、8年ぶりにフルモデルチェンジしたCセグメント・サイズの5ドア・ハッチバック&セダンの「A3」とそのスポーツ・モデルとなる「S3」の日本導入を開始する。
4代目となる新型A3は、フォルクスワーゲン・グループで広く使われる横置きエンジン用モジュラー型プラットフォーム「MQB」の最新版である「MQBエボ」を採用。重量比率30%相当の熱間成型スチールをキャビンの骨格などボディに用いることで、剛性を高めつつ重量を削減した。
ボディ・サイズは5ドアの「スポーツバック」が全長4345×全幅1815×全高1450mm、セダンが全長4495×全幅1815×全高1425mmで、先代比ではいずれも20~30mm程度の拡大。室内空間も、セダンの前席ヘッドルームが座面を引き下げたこともあり+20mmを実現したほか、全体的に数mm程度の広くなっている。荷室容量は先代と同等で、FFモデルはスポーツバックが380リッター、セダンが425リッターだ。
エクステリアは、かつて世界ラリー選手権(WRC)で活躍した「アウディ・クワトロ」をイメージしたブリスター・フェンダーや凹面形状のドア・パネルにより力強さを強調。アンダーボディ・パネルの装着や、ドア・ミラー形状やブレーキ冷却系の改善で空気抵抗を低減。Cd値はスポーツバックが0.28、セダンが0.25を達成した。
A3のパワートレインは2機種を設定する。30TFSI系は110ps/200Nmの1.0リッター直3ターボにベルト駆動式オルタネーター・スターターと48Vリチウムイオン・バッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドのFFモデル。40TFSI系は190ps/320Nmの2.0リッター直4ターボに電子制御油圧多板クラッチ式4WDシステムを組み合わせたモデルだ。トランスミッションは、いずれもデュアルクラッチ式7段自動MT(DCT)を搭載する。
グレードは16インチ・ホイールを装着するベース仕様のほか、装備を拡充し17インチ・ホイールを履く「アドバンスト」と、スポーツ・サスペンションや18インチ・ホイールなどでスポーティに仕立てた「Sライン」の3系統となる。
S3は、310ps/400Nmを発生する2.0リッター直4ターボ、デュアルクラッチ式7段自動MTと電子制御油圧多板クラッチ式4WDシステムを搭載。ボンネット先端のスリットやハニカム・グリル、大型エア・インテークを備えるフロント・バンパー、専用リア・ディフューザー、左右4本出しテールパイプが外観上の特徴だ。荷室容量は325リッターだが、スポーツバックは1145リッターまで拡大できる。
いずれのモデルも、インテリアは運転席へ傾けたセンターコンソールや、コンパクトで単純な操作が可能なシフト・スイッチを採用。10.25インチ画面のデジタル・メーターと、タッチ式10.1インチ画面の最新版インフォテインメントシステムは、S3に標準装備、A3にオプション設定される。
価格はA3スポーツバックが310~483万円、A3セダンが329~502万円。S3はスポーツバックが642万円、セダンが661万円。30TFSI系とS3は5月18日、40TFSI系は秋に発売される。
また、導入記念モデルの「1stエディション」を、30TFSIアドバンストのスポーツバックに375台、セダンに125台、S3スポーツバックに125台、それぞれ設定。価格はA3が453~472万円、S3が711万円となっている。
文=関 耕一郎
(ENGINEWEBオリジナル)
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