2021.12.20

CARS

クレイジーケンバンドの横山剣さんのクルマ愛が止まらない!! ビッグ・ヒーレーがカッコ良すぎる!



国産車はいすゞベレットを1600GT、1600GTR、1800GTと3台乗り継いだ。

「サーキットでベレット1600GTXを駆る浅岡重輝さんに憧れたんです。オシャレでカッコイイなあと。ISCC(いすゞスポーツカークラブ)のイメージがカッコ良かった。当時カフェレーサーという言葉はなかったけれど、クラブマンっぽい見た目にして乗っていました」

ベレGに続いてアルファロメオ1750GTベローチェ。

「自分の中でベレGとイメージが似ていたんですけど、アルファロメオは全然違いましたね。脚の動きが独特で乗りこなすのが難しかった」

いろいろなクルマに乗るたびに、クルマってこんなに違うんだと思ったという横山さん。

「ハタから見たら節操がない感じですけど、自分の中ではそのときに一番セクシーに感じたクルマを選んでます。音楽も“このアーティストが好き”というよりは、“この曲が好き”というセレクトなんです」

ガレージに並んだ2台のヒーレーもグッと来たから購入した。

「黒のヒーレー100/4 BN2は1956年式です。ラフェスタ・ミッレミリアに出るために2011年に買いました。普段のアシに使えますよ。2660ccの直4はすごくトルクがあって、箱根の坂も3速でグイグイ上っていく。子供の頃に憧れたおじさんに自分がなったような気分になれる。そういうコスプレな気分が味わえる。白いカニ目は1959年式。今日、初めて現車見ました。これから登録です(笑)」

すっかり英国旧車党といったガレージだが、横山さんは2台にアメリカを感じている。

「ビッグ・ヒーレーは北米でヒットしたクルマですし、ロサンゼルスで欧州車のヒストリック・カー・レースを見たこともあって、自分の中では少しアメリカンな印象があります。メルセデスの560SECやE55も西海岸で見てグッと来たから、周囲の仲間に“ドイツ製のアメ車だぜ!”って言いながら脳内北米クルージングしてました」

横山さんが育った本牧には、米軍将校たちのハウスがあり、そこにはジャガーEタイプなどの欧州スポーツカーが収まっていたという。横山さんにとって欧州車は、ずっとアメリカ経由のものなのかもしれない。

これまで最も印象深かったクルマはまさにアメリカ車。2002年に買った1965年式のフォード・マスタングだという。

「2ドア・クーペのGTです。あのクルマから“GT”や“タイガー&ドラゴン”をはじめ、多くの曲が生まれました。子供の頃からずっと憧れていたクルマで、最初は赤だったんですけど映画“男と女”を真似て、アイボリーに塗り替えました。あのマスタングにはどこかヨーロッパを感じますね。いまでも大好きで手放したことを本当に後悔しています」

横山 剣 1960年横浜生まれ。1997年春、自らがリーダーとしてクレイジーケンバンドを発足。作詞、作曲、編曲およびヴォーカル&キーボードを担当する。クレイジーケンバンドで多くのヒット曲を放つ一方、ほかのミュージシャンに楽曲を提供している。数多くの曲が運転中に浮かぶというほど、クルマとの関わりが深い。車窓の風景やエンジン音などから押し出されていくそうで、名曲「タイガー&ドラゴン」は車窓をそのまま一筆書きのように作ったという。

横山さんにとってクルマとは? と訊ねると、答えを詰まらせた。

「その質問には言葉を失いますね。それほど自分を魅了するものです」 

楽曲の多くはドライブ中に浮かぶというから、仕事にもクルマは直結している。答えに詰まったのは、“生きる”ということにもダイレクトに繋がっているからと考えるのは大袈裟だろうか? いずれにしても、取材前に目の前を通り過ぎたビッグ・ヒーレーの輝きやサウンドが、ひとりのミュージシャンに創作エネルギーを与えていることは間違いない。

CRAZY KEN BAND 20枚目のオリジナルアルバム『NOW』絶賛発売中! 【ライブインフォメーション】 CRAZY KEN BAND * NOW 2021 ■2021年5月2日(日) 厚木市文化会館大ホール ■2021年5月11日(火) 町田市民ホール 詳しくはオフィシャルホームページまで https://www.crazykenband.com/

文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=筒井義昭

(ENGINE2021年5月号)

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