2021.07.24

LIFESTYLE

2台持ちのオーナーは必見! 月額18万円で借りられるクルマ好きのための賃貸型別荘

クルマ好き同士が集まる特別な隠れ家……。そんなコンセプトの賃貸型別荘が箱根仙石原に誕生した。最大の売りは2台の愛車が置ける広々としたガレージだ。

東京からクルマで約1時間半。箱根ラリック美術館やポーラ美術館といった人気のアートスポットが点在する箱根仙石原に5月、クルマ好きのための“集落”が誕生した。東京・新宿区に本社を構えるTAKE FRONTIERが運営するHC VILLAGE。700坪の土地に全18戸が建つ、賃貸型の別荘である。全戸が完成するのは2022年の夏で、今回はその第1期分として平屋の4戸が竣工した。各戸の広さは約90m2だが、一番の“住人”はクルマという通り、約半分のスペースが2台分の愛車のために割かれている。

ガレージに置かれたフェラーリ458スペチアーレとランボルギーニ・ディアブロ。第1期竣工分の4戸はすでに満室になっている(2021年6月14日時点)。

「都内で2台以上のクルマを持つとなるとガレージの確保に苦労します。東京近郊にクルマを置ける別荘があればいいんですが、さすがに家を購入するのはハードルが高い。ならば賃貸で、ということで、私が予てから思い描いていたクルマ好きのための別荘を作りました」(TAKEFRONTIERの代表取締役、佐野順平さん)

全面窓ガラスのリビング・ベッドルームから愛車を見る。

居住スペースは寝室、リビング、ダイニング、キッチンがひとつながりのワンルーム・タイプで、そこからガラス越しにクルマを愛でることができる。ガレージの間口は、2台のクルマをストレスなく出し入れできるよう、通常より広めの5400mmを確保。防犯性能を高めるためガレージのシャッターを閉めれば外に面した窓はなくなるが、居住スペースに隣接したテラスに外光が差し込むので、採光に問題はない。

テラスからはクルマのリア・サイドが。

さらに、せっかくクルマ好きが集まるなら、住民同士のコミュニケーションも育んでいきたい。そんな考えから、敷地内には2階建ての共有スペースを設けた。そこでは、近隣のレストランのケータリング・サービスを利用してパーティを催したり、備え付けのウッドデッキでバーベキューを楽しんだり、あるいはみんなでF1観戦に興じたり……。住民たちの社交場としての役割を持たせていきたいという。

ちなみに毎月の家賃は、管理費も入れて約18~19万円。都内の月極駐車場が1台で4~5万円することを考えれば、決して高くはない値付けだ。2台目、あるいは3台目のクルマ購入を考えているドライバーには、新しいガレージ(+別荘)の選択肢として検討してみる価値がありそうだ。

住居の外には3台目のクルマを置くこともできる。設計したのは、小川晋一都市建築設計事務所。





住民が利用できる共有スペース。ゲストが寝泊まりできる部屋も2室ある。




文=永野正雄(ENGINE編集部) 写真=阿部昌也、HC VILLAGE

(ENGINE2021年8月号)

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