2021.08.31

CARS

【ジャガーIペイスHSE 長期リポート #10】Iペイスに乗る営業マンを訪ねた

東京と埼玉にジャガー・ランドローバーの拠点を持つBCジャパン株式会社の長田貴則さん。彼のIペイスはボラスコ・グレーの“S”。「EVは重いと言われますが、Iペイスの高速域での安定感は、重かったかつてのV12搭載のジャガーを偲ばせるものがありますよね」と、いかにもクルマ好きの視点からコメントしてくれた。 

アンチEV派だった

エンジン編集部長期リポート車の89号車は、今回は販売の現場へ向かった。訪ねたのはジャガー・ランドローバー東京ベイ有明。フリートセールスマネージャーの長田貴則さんに話を聞いた。彼は国産車からイタリア製スポーツカーのディーラーまで、20年間販売の最前線にいるという。ジャガーとの関わりは1年ほどだが熱心にEVを学び、Iペイスなら長田さん、と信頼も厚い。自身も1月からIペイスに乗り、1.6万kmを走破。一方、今もお母様が好きな丸目4灯時代のXJを探すカーガイでもある。それまでのEV経験は某国産EVだけで「エコカーの象徴と思っていて……完全にアンチEV派でした」。しかしIペイスは彼のEVに対する概念を吹き飛ばした。「Iペイスって様々なニーズに対応できるんです。パッケージングが優秀でSUV並みのユーティリティを備えながら、圧倒的な速さを求める人にも応える。私も最初の半年はアクセレレーター、ベタ踏みばかり」。エコドライブのテストはこれからだと笑う。



Iペイスとの付き合い方はかなりハードで、テストであえて残電量0%近くまで走ることも。住まいに充電施設はなく、基本、急速充電のみ。しかし、だからこそ自信を持って奨められるのだろう。実際、顧客の半数以上が自宅の充電施設なしで運用している。「Iペイスって高級EVとして他に先駆けて出たのに、本当にいいところを狙ってきたと思う。開発メンバーに心からそう伝えたい」。

Iペイスはいちクルマ好きから見ても、販売の現場から見ても、魅力ある1台なのだ。

文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=阿部昌也 協力=ジャガー・ランドローバー東京ベイ有明

■89号車/ジャガーIペイスHSE
JAGUAR I-PACE HSE
新車価格:1183万円(OP込1365万9000円)
導入時期:2020年6月
走行距離:2万5393km(スタート時1万809km)

(ENGINE2021年8月号)

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