2021.11.17

CARS

身銭を切ってでも乗りたいクルマのマイ・ベスト20 自動車ジャーナリストの島崎七生人が選んだ第1位を発表!

コロナ禍の今、「エンジン・ホット100」選考委員が身銭を切っても欲しいのはこのクルマ! 雑誌『エンジン』の名物企画、「エンジン・ホット100ニュー・カー・ランキングス」の43名の選考委員それぞれが、2021年の今だからこそ買いたいと考える20台を挙げた。自動車ジャーナリストの島崎七生人さんが選んだマイホット1は、官能的な刺激とうっとりするような癒しを両立する稀有なスポーツカーだ!!

身も心も癒されたい!


切れる身銭などどこにもないが、もし身銭が切れるとしたら、クルマ選びの基準は今は間違いなく、“乗っていて癒されるかどうか”だ。こういう状況下でとにかく気持ちがザワつかされる。なのでハードロックではなく、ボサノヴァやバラードの聴き心地のような、気持ちをホンワカとさせてくれるクルマに心惹かれる。

1位 フェラーリ・ローマ



虜になったキッカケは他でもない、今年の“エンジン大試乗会”で試乗してから。かつてBSレグノのCMに描かれていたようなFRフェラーリの粋で優雅な世界観。せめて生まれ変わったら、こういうクルマが似合う人間になりたい。

2位 メルセデス・ベンツ Sクラス・セダン



最新のメルセデス・ベンツSクラスの、運転していても神経を1mmも逆撫でされないトロけるようななめらかな走りっぷりはサスガというほかない。安心、安全、快適の極致を叶えたサルーン。スリークなデザインも今1番イケてる。

3位 トヨタ・ミライ



チーフ・エンジニアにインタビューする機会があり、その時に調べたら自宅から最寄りの水素ステーションが3.7kmの場所にあり実用になると思った。スタイル、なめらかな走り、後席の足元スペースなど先代からおおいに進化した。

4位 ホンダ・ヴェゼル



Aピラーの付け根が80mm手前に引かれ運転しやすく、後席、荷室の広さは実用車の見本。燃費もいい。何よりもサッパリした外観が新鮮。

5位 マツダMX-30



マツダCXラインのヒエラルキー、文法から少し外れた、オットリとしたキャラがいい。SUVとこだわらず、今どきの乗りやすいクルマとして。

6位 アウディA3/S3スポーツバック&セダン



新型の3気筒/1リッターは、ベルト駆動式オルタネーター・スターター+48V電池の搭載で、洗練された走りをモノにした。手ごろなサイズ感。

7位 フォルクスワーゲン・ゴルフ(新型)



崎陽軒のシウマイ弁当のように、味わい、立ち位置がまったく変わらずとも、しっかりと進化。安定のCセグメント・スタンダード車だ。

8位 メルセデス・ベンツEQC



EQA未試乗につき、コチラを選んだ。外観こそ差別化しEV感を出してはいるが、走りのなめらかさ、安定感、安心感はメルセデス・ベンツ。

9位 ランドローバー・ディフェンダー



ガタイの大きさから洗車はさぞ大変だろうが、見晴らしのいい運転席、地に足のついた(!)本物のSUVの説得力に溢れた走りっぷりは見事。

10位 アルファロメオ・ジュリエッタ



いよいよ有終の美を飾るときが来たジュリエッタ。コンパクトなアルファらしい溌剌とした走り、スタイル。1台、動態保存しておきたい。

11位 アルファロメオ・ジュリア

切れる身銭がもしもあって、セダンで何か1台選びなさい……と言われたら、やはり真っ先に名を挙げる。他ブランドにはない甘美な世界。

12位 シトロエングランドC4スペースツアラー

普段、とくに大人数で移動する必要はほとんどないのだが、極上の乗り味の、快適で気持ちが癒される移動手段として1台持てたらいい。

13位 プジョー3008

今のプジョーのステアリングの上辺越しにメーターを眺めるスタイルは実は少し馴染めないままだが、街中を颯爽と走る姿が実にかっこいい。

14位 ミニ・クラブマン(JCW含む)

ブルー/シルバー・ルーフの初代ならなおよいが、両開きのバックドアを開けて使うその所作は、他のワゴンにはない優雅さがあっていい。

15位 ボルボV90(クロスカントリー含む)

スタイルもインテリアも走りもとにかく上品。乗りたいと思う願望は、身銭も含め自分にないものを求めてのことか。癒され度は第一級。

16位 BMW5シリーズ(セダン、ツーリング)

完成されたクルマ。走らせている時のクルマとの一体感、なめらかな乗り心地、挙動は、健全で安定した精神状態でいさせてくれる。

17位 ポルシェ911カレラ&カレラ4クーペ(S含む)

このクルマも個人的には生涯、縁遠そうだが、男子たるもの、いつの時代でも911に憧憬の念を抱かないはずはない。そういうクルマだ。

18位 マツダ・ロードスター

一応、初代NAのオーナーだった“実績”はあるが、この春にハル(飼い犬)と試乗した15Sは、相変わらずピュアでいいな、と思った。

19位 スバルXV

インプレッサよりもXVのほうがサマになっていると思う。クールグレーカーキあたりのボディ色で、気取らず、日常使いに乗りたいクルマ。

20位 フィアット500

車齢7年の我が愛車もだんだん草臥れてきたので。自宅近くの中古車屋にグレーで65万円のタマがあり、これぞ現実的な身銭が切れる1台?

文=島崎七生人(モータージャーナリスト・フリーランスライター)



(ENGINE2021年9・10月号)

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