2021.10.16

CARS

自動車ジャーナリストの岡崎五朗が身銭を切っても欲しい20台! 第1位はポルシェ911タルガ!!【エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス2021】

クルマ好きはどんなクルマを欲しているのか? コロナ禍の今「エンジン・ホット100」選考委員が身銭を切っても欲しいのはこのクルマ! 雑誌『エンジン』の名物企画、「エンジン・ホット100ニュー・カー・ランキングス」の43名の選考委員それぞれが、2021年の今だからこそ買いたい20台を挙げた。自動車ジャーナリストの岡崎五朗さんは、そのものズバリ、欲しいクルマを選んだ。第1位に輝いたのはポルシェ911タルガ4だ!!

クルマの価値を再認識


密の忌避を求められる昨今、プライベート空間を保ったままパブリック空間を移動できるほとんど唯一の手段としてクルマの価値は再認識されたように思います。そんななか思いつくままに欲しいクルマをピックアップしてみて気付いたのはスポーツカーを欲しているんだなということ。外出が減って退屈してるからですかね?

1位 ポルシェ 911タルガ4(S含む)



もっと速いやつもあるし、もっと屋根が大きく開くやつもある。そのなかからなぜタルガを選んだかといえば、独特の佇まいが好きだから。特別な911でありながら、なぜか肩に力が入っていない。そんなカッコ緩さがたまらない。

2位 ポルシェ 718ボクスターGTS4.0&スパイダー



ケイマンいいなと思っていた時期もあったが、最近妙にオープンカーが恋しい。で、ボクスターに乗るなら自然吸気の4Lフラット6搭載モデルをオススメしたい。回転フィールはチョイ軽めだがEVに負けない超絶レスポンスは最高。

3位 アルピーヌA110(S含む)



魅惑的なデザインと圧倒的な軽快感を備えつつ、これなら毎日使ってもいいなと思える必要最低限の実用性、快適性もある。その絶妙なバランス感覚が魅力。ケイマンとエリーゼのちょうど中間的なキャラと言えばわかりやすいかも。

4位 BMWアルピナ D3S/B3(リムジン、ツーリング)



滅法速い。が、エンジン特性にも乗り心地にもハンドリングにも外観にも内装にもどこにもトゲがない。舌の肥えた人にはたまらない1台。

5位 フェラーリ・ポルトフィーノM

ローマもいいけど、まだ乗ってないのと、やっぱりいまは屋根開きラブ。肩肘張らずにフェラーリ・ライフを送るのには最適な1台だと思う。

6位 トヨタ・ミライ



FCVとしてではなく秀逸な乗り味のセダンとして評価。快適性とほどよいスポーツ性の同居はどこかディムラー・ダブルシックス的。愛車。

7位 ランドローバー・ディフェンダー

キャラ立ちするデザインでありながら演出過多になっていない絶妙なさじ加減。走らせれば本物感を感じさせるのもさすがランドローバー。

8位 シトロエン C5エアクロスSUV

乗れば乗り心地のよさに目から鱗が落ちるはず。Sクラスにも負けない最高の乗り心地が415万円で手に入るとなれば見逃す手はない。

9位 アルファロメオ・ジュリア

あまり注目されていないが最高にカッコいいFRセダン。インテリアの雰囲気も◎。エントリーグレードでもアルファ・ライフを十分楽しめる。

10位 ジープ・ラングラー

SUVのルーツであるジープの原点。現行モデルはラングラーらしさを残しつつ先代の弱点だった小回り性や後席の快適性を大幅に改善した。

11位 ロータス・エリーゼ・スポーツ220 I(I 240ファイナル・エディション含む)

軽さとダイレクト感は圧倒的。日常ユースにはまったく向いていないが、休日の1人ドライブをこれほど楽しませてくれるクルマはないかも。

12位 レクサス LC(コンバーチブル含む)

華やかさとか妖艶さとか贅沢さといった価値観で評価をした場合、おそらく国産車史上最高のクルマ。欲しいのはもちろんコンバーチブル。

13位 トヨタGRヤリス

秀逸な走りに加え従来の量産ラインでは不可能だった高精度組み立てを実現したGRファクトリーで生産されるというのもマニア的には◎。

14位 メルセデス・ベンツ GLB(AMG GLB35含む)

濃厚な接地感、大トロのごとき乗り味というメルセデス流ドライブフィールをもっともお安く味わえるのがこのクルマ。250がオススメ。

15位 プジョー 208(e-208含む)

数あるBセグメントの中でビジュアルインパクトの強さはピカイチ。もうちょっと足にしなやかさが増せばベスト10入りしていたと思う。

16位 シトロエン・ベルランゴ

モデル末期を迎えたカングーに代わって一気に存在感を増したのがベルランゴ。プジョー版のリフターより笑顔率が高くなりそう。

17位 アバルト 595

理屈抜きで運転が楽しい。スポーツカーでもないのに運転していて思わず笑顔になれるクルマなど滅多にないが、こいつはそういう存在だ。

18位 ルノー・カングー

ハードウェア面での古さが目立ってきているが、可愛げという点ではいまだ大いに魅力的。優等生的になる次期モデルがちょっと心配。

19位 日産 ノートe-POWER

ライバルのヤリスやフィットはおろか、ポロや208といった欧州Bセグメントすら超えたと思わせる豊かで快適な走りは体感する価値あり。

20位 スズキ・ジムニー(シエラ含む)

軽自動車でありながらガラパゴス感を一切感じさせない普遍的価値、本物感を備えているのがスゴい。5ナンバーのシエラより軽版が好き。

文=岡崎五朗(モータージャーナリスト)



(ENGINE2021年9・10月号)

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