2021.09.18

CARS

200万円後半で買える小型EVのコンセプト・カーをフォルクスワーゲンがお披露目【ミュンヘン・ショー2021】

フォルクスワーゲンは2021年9月12日まで開催されていたミュンヘン・モーターショーでコンパクトEV(電気自動車)のコンセプト・モデル、「ID.ライフ」を公開した。

サステナビリティに配慮した小型EV

天然由来の素材やリサイクル原料を多用し、サステナビリティにも配慮したこのID.ライフは、市販化を前提としたコンセプト・カー。日本市場にはまだ導入されていないフォルクスワーゲン・ゴルフ・サイズのEVであるID.3の弟分に当たるモデルだ。





シンプルで塊間のあるデザイン

プラットフォームは、ID.3やID.4、アウディQ4 eトロンなどで実用化されているMEBと呼ばれる後輪駆動ベースのEV専用のものを小型化したものと言われているが、ID.ライフではモーターが後ろから前に移され、前輪駆動へと変更されている。ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4091×1845×1599mm、ホイールベースは2650mm。現行型のポロ(4060×1750×1450mm、2550mm)よりやや大きい。

水平基調で装飾を排した塊感のあるデザインに仕立てられたボディは、クロスオーバー的要素を盛り込んだ5ドア・ハッチバックで、190mmの最低地上高や26度の進入角(アプローチ・アングル)と37度の脱出角(ディパーチャー・アングル)により、そこそこの悪路でも走破できる性能を持つ。リアビュー・カメラやボディとツライチに格納されるドア・ハンドル、フラットな20インチ・ホイールなどにより空気抵抗の削減を図っている。

特徴的なボンネットとルーフはペットボトル由来のリサイクル素材を用いたテキスタイル(織物)で、エアチャンバー(空気室)を持つ2層構造になっている。デザイン的なアクセントとなっているほか、軽量化にも貢献。ルーフはジッパーで脱着でき、オープン・トップにすることも可能だ。





室内で映画やゲームが楽しめる

インテリアもシンプルな造形で、ダッシュボード上には小型のモニターくらいしか設置されていない。ギア・セレクターや方向指示器、ホーンやワイパーなどの操作は、操縦桿のようなステアリング・ホイールの中央、ライトや空調はステアリング・コラム横のウッドボード上に用意されたタッチパネルで行い、インフォテインメント系などは音声操作が可能。必要な情報はフロント・ウインドウ上に投影される。

興味深いのは停車時に使えるエンタテインメント機能だ。ダッシュボードにはフロント・ウインドウ全体を覆うスクリーンが格納されており、内蔵のプロジェクターやゲーム機を用いて、映画やゲーム、ネットサーフィンなどを個室感覚で楽しめる。電力に余裕のあるEVならではの提案だ。





発売は2025年を予定

荷室容量は後席使用時に225リッターで、フロア下の108リッター、ボンネットのエアチャンバー下の68リッター、充電と給電コネクターも設置される前端パネル下にある充電ケーブル収納部の約8リッターを合わせると410リッターに達する。後席と助手席を倒すとポロの351-1125リッターばかりかゴルフの380-1237リッターすら凌ぐ1285リッターの収納スペースが出現し、2250mmの長尺物も積み込める。

電気モーターは234ps/290Nmを発生。0-100km/h加速は6.9秒、最高速度は180km/h。室内のフロア下に敷き詰められたバッテリー容量は57kWhで、航続距離は最大400kmとされる。

発売時期は当初の計画よりも2年前倒しした2025年を予定している。価格帯は他社のBセグメントEVよりかなり低い、2万-2万5000ユーロ(約260〜325万円)になるとアナウンスされている。





文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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