2021.12.11

CARS

変貌を遂げたその中身とは? 生まれ変わったスバルWRX S4のプロトタイプに初試乗!

昨年フルモデルチェンジしたレヴォーグに続き、間もなく2代目が登場するスバルのスポーツ・セダン、WRX S4。そのプロトタイプにいち早く乗る機会を得た。かつてレガシィのオーナーでもあったエンジン編集部ムラカミがリポートする。

生まれて初めて買った新車がレガシィだった


いきなり私ごとで恐縮だが、かつて個人的にスバル車を2台連続で所有していたことがある。まだENGINEが創刊する前の、週刊誌の編集部にいた時代のことで、最初に初代レガシィ後期型のセダンを買った。生まれて初めて手に入れた新車だった。それに3年ほど乗った後、今度は2代目レガシィ・ツーリングワゴンに買い換えた。ENGINEに移ってからも、初めはまだそのクルマに乗り続けていたのだから、併せて10年以上をともに過ごしたわけで、スバル車、とりわけレガシィには長い間、強いシンパシィを感じていたのだ。



何よりも日本車らしくない垢抜けたスタイルが好きだった(特に、オリビエ・ブーレイがデザインを手がけた2代目)。それに加えて水平対向エンジンだのフルタイム4WDだのという、人に語れるメカニズムを搭載していることが、なんだかとても誇らしいように感じていたのだ。

その後、ENGINEに来てからは、たくさんのスバル車に試乗した。中でも気に入ったのが、インプレッサのWRX・STiだった。あの強烈なターボ・エンジンの加速感と、常に騒音や振動と同居するラリー・カーそのものみたいな乗り味に、運転していて思わずひとり大笑いしてしまったことが何度もある。

ところが、いつの間にか、レガシィはセダンもツーリングワゴンも姿を消し、インプレッサWRXも姿を変えて、必ずしも後継車というわけではないが、その代わりとして今あるのが、レヴォーグとWRX・S4だと考えればいいのだろうか。昨年登場した新型レヴォーグに続き、近くフルモデルチェンジして2代目となるWRX・S4のプロトタイプに試乗させてくれると聞いて、ふととても乗りたくなって、袖ヶ浦フォレストレースウェイに駆けつけた。

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