2022.02.01

CARS

500万円台の価格設定で勝負を挑む 今秋発売されるアウディe-トロンの第3弾

アウディは電気自動車「e-トロン」シリーズの第3弾、「Q4 e-トロン」と「Q4スポーツバックe-トロン」を日本で初披露するとともに、日本導入時期などを発表した。

「e-トロン」よりひと回り小柄

Q4はミドルサイズSUVタイプの「e-トロン」の下に位置するコンパクトSUVサイズの電気自動車。エクステリアは、フロントに内燃機関のアウディSUVモデルと同じ八角形のシングルフレーム・グリルを採用するが、ラジエーターを備えていないため、開口部はふさがれている。マトリクスLEDヘッドライトはデイタイム・ライトの点灯パターンが4種類から選べる量産車としては初めての機能を備える。



全長はアウディQ3とQ5の中間

さらにバンパー・グリルに配した電動開閉式吸気口、ドア・ミラー、フロントやホイールのディフレクターなど空力性能に配慮した装備を備えることで、空気効力係数のCd値はQ4・e-トロンが0.28、Q4スポーツバックe-トロンが0.26を実現。SUVとしては低く抑えられている。

Q4・e-トロンの欧州仕様のボディ・サイズは全長4588mm×全幅1865mm×全高1632mm、ホイールベースは2764mm。なお、SUVクーペ・スタイルを持つQ4スポーツバックe-トロンの全高は1614mmと18mm低くなっている。荷室容量はそれぞれQ4・e-トロンが520〜1490リッター、Q4スポーツバックe-トロンが535〜1460リッター。また、キャビンには1リッターのボトルも収納できるドアのドリンクホルダーをはじめ、計24.8リッターの収納スペースが確保されている。



アウディだけど後輪駆動

プラットフォームはフォルクスワーゲン・グループで開発した電気自動車専用の「MEB」を採用。MEBはモーターをリアに配置した後輪駆動が基本形で、前輪駆動用モーターを前に配した4WDも用意するが、日本に導入される「40e-トロン」はリア1モーターの後輪駆動のみとなる。リア・アクスルに搭載されるモーターは204ps/310Nmを発生。バッテリーは総容量82kWh、実容量77kWhのリチウムイオン式で、キャビン床下に搭載する。欧州仕様で計測した航続距離は最大で516kmに到達する。

充電は、200V普通充電の標準仕様が3kW、オプションで8kWまで対応できる。急速充電は125kWに対応し、5〜80%チャージの所要時間は38分。エネルギー回生システムはステアリング・ホイールのパドルによる3段階調整式で、ワンペダル運転も可能だ。



ブレーキ・ペダルで電源オン

電源のオン、オフは操作のストレスフリー化を図るため、既存のEVと異なる方式を採用。通常どおりスタート・ボタンを押すほか、ブレーキ・ペダルを踏むだけでもオンになる。停車時にサイドブレーキ・ボタンを押してブレーキ・ペダルを放すと電源がオフになる。

インテリアでは、アウディ初の上下フラットなステアリング・ホイール、10.25インチ画面のデジタルメーター、11.6インチのタッチ式センターディスプレイを採用。コンパクト・モデルとしては日本で初めて上下2分割表示のARヘッドアップディスプレイを導入したのもトピックだ。

発売は秋以降となる予定。価格は、Q4・eトロンが3グレードで599万円〜689万円、Q4スポーツバックe-トロンが2グレードで688万円〜716万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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