SUVのeトロンを皮切りに怒濤の電動化を開始したアウディ。次なる一手は新しいグランドツアラーの4ドア・クーペ、eトロンGTだ。エンジン編集部の上田記者がリポートする。タイカンをやめてeトロンを選ぶ人がいるアウディの純EV、eトロン・シリーズの4ドア・クーペ、eトロンGTがついに公道を走りはじめた。東京・品川を起点に静岡・日本平ホテルまでの往復というルートで開催された試乗会では、まずeトロンGTの販売の好調ぶりが語られた。アウディ・ジャパンによれば、2021年2月にグローバルで販売を開始して以来、8月までの半年間の累計販売台数は3600台。日本向けにはなんとか100台を確保したものの、すでに150台を受注しており、納車は2022年にずれ込む人気ぶりだ。中には最初、プラットフォームを共有するポルシェ・タイカンを検討中だったのに、「こちらの方がデザインがいいから」とeトロンGTを見に来た人もいるという。
日本仕様はRSeトロンGT(以下RS)とeトロンGTクワトロ(以下GTクワトロ)の2モデル。電池容量はタイカンが基本79.2kWhなのに対し、両者とも93.4kWhまで引き上げられているが、これは“パフォーマンス・バッテリー・プラス”というオプションを付けたタイカンの電池容量と同じだ。前後軸上の2つのモーターや、前1段、後ろ2段の変速機、後席の足元に足の置き場を確保するためバッテリーを配置しない点もタイカンと同じ。システム最高出力/最大トルクはRSが645.8ps/830Nm、GTクワトロが530ps/640Nmで、スペック上はRSはタイカン・ターボよりやや下、GTクワトロは4Sと合致する。0-100km/h加速や最高速もわずかだが、ターボと4Sに比べ差が付いている。駆動方式は両モデルとも通常時は4駆だが、省燃費モードでは前輪駆動になり、路面状況に応じて前後輪の駆動力を瞬時に可変させる電子制御式のクワトロ・システムを採用している。タイカンにラインナップされる後輪駆動モデルの設定はない。価格はタイカン・ターボと4Sに対し、RSとGTクワトロともに200万円近く安価だ。EVで最も高コストの電池容量や、高い走行性能を思えば、特にGTクワトロはお買い得。なかなか戦略的な値つけといえるだろう。
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