2022.02.08

WATCHES

「スタイルのある時計が欲しい!」 EDOX(エドックス)篇

クルマは移動の手段としても役に立つだけでなく、退屈な日常をウキウキした気分に変える不思議な魅力を併せ持っている。時計も同じだ。時刻を知る道具であることを超えて、着けるだけで生活に彩りを添えてくれる良きパートナーでもあるのだ。だからこそクルマも時計も、自分に合ったスタイルのある1台、1本を選びたい。そんな想いを込めて、ゴールドに輝くエドックスのスケルトンモデルの魅力を時計ジャーナリストの竹石祐三が解説する。

幅広いスタイルにマッチする個性的なダイアルデザイン

ゴールドのケースにスケルトンダイアル──それだけで、主張の強いルックスの時計を思い浮かべてしまいそうになる組み合わせだが、エドックスの「デルフィン メカノ オート マティック」は、そうしたディテールを取り入れながらも、不思議とアクの強さを感じさせない。むしろ、バランスの取れたデザインが好印象で、手首に程よいアクセントを添えるデイリーユースの時計として、コレクションに加えたくなる1本だ。

ケースはピンクゴールドのPVD加工を施したステンレススティール製。品のある輝きを放ち、ミドルエイジはもちろん、若い世代でも気軽に着けられそうな落ち着いた色合いだ。そしてスケルトンダイアルは、砂時計のシルエットに着想を得たカットワークアートが特徴的。この幾何学的なフレームをレイヤードすることで、スケルトンモデル特有のメカニカルな雰囲気が和らぎ、個性的な表情が生まれている。

1973年のアーカイブピースに着想を得たという12角形のベゼルも、ダイアルの意匠を引き立てる重要なエレメントだろう。それぞれのディテールを練り上げて完成したルックスは実にモダンで、あらゆるファッションにシャープな雰囲気を添えてくれる。


デルフィン メカノ オートマティック
ケースとベゼルにはピンクゴールドPVD加工のステンレススティールを採用。さらにベゼルの縁にブラックPVDを施すことで華やかさのなかにも力強さが感じられる佇まいに。ダイアルのカットワークは、エドックスのエンブレムである砂時計のシルエットをアレンジしたデザインで、このモデルに個性を与えている。自動巻き。ステンレススティール、ケース直 径43mm、200m防水。26万4000円。

問い合わせ=GMインターナショナル Tel.03-5828-9080 https://www.edox.jp

文=竹石祐三 写真=近藤正一 スタイリング=石川英治(T.R.S)

(ENGINE2022年1月号)

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