2022.03.21

WATCHES

身銭を切って買いました! 時計ジャーナリスト・竹石祐三が選んだのは、 ハミルトンのパイロットウオッチ!

毎年、数多くの新作を取材・批評する時計ジャーナリストも、元はと言えば単なる時好きに過ぎない。そんな彼らは実際にどんなモデルを購入しているのか。時計ジャーナリスト・竹石祐三が本気で惚れ込み、実際に喉から手を出した時計を披露してもらった。

今の生活で実感した軍用パイロット時計の装着感と実用性

小振りなクッションケースにシンプルなダイアルとNATOストラップの組み合わせ。1970年代に英国王立空軍に支給されていた「W10」の復刻モデル「カーキ アビエーション パイロット パイオニア メカ」は、なんとも自分好みのヴィンテージミリタリールックで、目にした瞬間にビビッ!ときたことを覚えている。



とはいえ、2019年に発表されたタイミングでは、まだ「欲しい腕時計のひとつ」くらいの位置付けで、まさかこんなに早々と手にするとは思ってもいなかった。購入したのは2020年6月。つまり最初の緊急事態宣言明けで、この期間ほとんど金を使わなかったこともあり、自粛の鬱憤晴らしも兼ねて手に入れた、ある意味思い出に残る1本でもある。

しかも実際に着用してみると、その使いやすさは想像していた以上。とりわけ自転車での移動が増えたことで実感したのは、ハンドルを握った状態でも腕時計が手の甲に当たらない、スモールサイズゆえの快適な着け心地と、その一方で、ライディング中でも時間が読み取りやすいこと。「さすがは軍用パイロットウォッチ?」と快哉を叫びたくなる実用性に加え、これで10万円台というコストパフォーマンスの高さには、今もまだ感心させられっぱなしだ。

竹石祐三が身銭買いしたハミルトン カーキ アビエーション パイロット パイオニア メカ

1970年代のオリジナルモデルに忠実なデザインでありながら、2018年発表の手巻きムーブメントH-50を搭載して約80時間のパワーリザーブを実現。防水性も10気圧を確保するなど、現代的なスペックにアップデートしているのもこのモデルの魅力。手巻き。ステンレススティール、ケースサイズ横33mm縦36mm。10万5600円。

竹石祐三:自分の体重に愕然としてジムに通い始めてからそろそろ1年。順調に体重は落ちているが、別のモチベーションが湧いてきた。頑なに拒んできたスマートウォッチをいよいよ購入するタイミングなのか……。

竹石祐三:自分の体重に愕然としてジムに通い始めてからそろそろ1年。順調に体重は落ちているが、別のモチベーションが湧いてきた。頑なに拒んできたスマートウォッチをいよいよ購入するタイミングなのか……。

文=竹石祐三

(ENGINE2022年2・3月合併号)

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