2022.03.29

LIFESTYLE

巣ごもり需要で売れ行きが2倍に 大人気、簡単プラモデルを作ってみた!

2017年に販売を開始した『ザ・スナップキット』のランボルギーニ・アヴェンタドール

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接着剤は必要なし、面倒な塗装も要らない、それでいてリアルなクルマのプラモデルが人気を集めている。一体、どこまで簡単なのか? エンジン編集部員が作ってみた。

2020年から売り上げが急増

昨今の巣ごもり需要により、プラモデルが売れている。ある市場調査によれば、感染症が拡大した2020年から売り上げが急増し、2021年度の国内出荷金額は450億円に達する見込み。2019年度に比べて50パーセント以上の増加だという。「コロナ以降は、子供と一緒に作りたいというお父さんなど、新規の方からの問い合わせが随分と増えました」

こう話すのは、静岡市に本社を置く青島文化教材社、企画部の中西英登さん。同社で販売している1/32スケールのプラモデル『ザ・スナップキット』の売れ行きが好調で、2021年の販売数は、2019年の約2倍にも上ったそうだ。

2017年に販売を開始した『ザ・スナップキット』のウリは、「塗装不要」、「接着剤不要」、そして2000円以下の「お手頃価格」。簡単プラモデルとして支持され、現在は国産車を中心に13車種54種類をラインナップしている。細かい作業が苦手な筆者はプラモデルを作った経験がほとんどなかったが、どこまで簡単なのか? この機会に作ってみることにした。

全部で17個のパーツと38種類のシールから成るトヨタ2000GT。写真のソーラーレッドを含め全3色ある。ボディ色をプラスチック材料の着色で再現しているので、塗装の必要がない。全長約138mm。1650円(税込)。『ザ・スナップキット』を作るのにニッパーとピンセットは必需品だが、シールを馴染ませるためのつまようじ、さらにはパーツをきれいに切り取るためのカッターもあると便利だ。





シールを貼るのに苦戦……

入手したのは13車種中、唯一の外車であるランボルギーニ・アヴェンタドールS。パーツを取り外すためのニッパーとシールを貼るためのピンセットを100均で購入し、準備は万端だ。

パーツは全部で25個。はめ込んでいくだけのカンタン作業ながら、バラバラのパーツが手元でクルマの形を成していく過程が楽しい。大変だったのは40枚ほどあるシールを貼る作業だ。中には1mmほどの小さなものもあり、きれいに貼るにはかなりの集中力が必要だ。だが実はこのシールが重要で、ランプやエンブレム、ミラー、ホイール部分など、シールを貼った途端にグッとリアル感が増す。「製品開発にあたっては図面を取り寄せたり、時には実車を測定したりすることもあります。最近のクルマはデザインも複雑なので、アヴェンタドールではサイド・ダクトをどう再現するかなど、結構、苦労もありました」(中西さん)

ちなみに完成までに2時間を要したが、子供でも作れるプラモデルでありながら(対象年齢は10歳以上)、最後のパーツをパチンとはめこんだ時の達成感はなかなかのもの。ちょっとした息抜きとして大人でも楽しめそうだ。

ニッサン S30型フェアレディZ。写真のホワイトを含め全5色。全長は約129mm。1650円(税込)

文=永野正雄(ENGINE編集部)

(ENGINE2022年4月号)

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