2022.03.24

CARS

フェラーリ史上最も成功したレース・カーの後継車は最新のフェラーリ296GTBがベース

フェラーリが現在開発しているGT3規格の次世代レース・カーのデザイン・スケッチを公開した。新型は現行フェラーリのGT3マシン、488GT3エヴォに代わるモデルで、ベースはV6ターボを搭載するフェラーリの最新モデルである296GTBだ。

大きなエア・アウトレットがアグレッシブ

流れるようなボディ・ラインを持つエクステリアの中で、まず目を惹くのはフロント・フェンダー上に突き出したエア・アウトレット。488GT3エヴォも同じ位置にルーバーを有しているが、296GT3のそれはボディ表面のエア・フローに影響しそうなほど大ぶりだ。ホイールハウス内の乱流を逃がす以外の機能が付与されているのかもしれない。また、エア・アウトレットはフード上にも備わる。



スワンネックの大型リア・ウイングを備える

フロント・スポイラーはボディ下面に空気を流すために中央部分が持ち上げられ、パンバーの左右には大型のカナードが追加されている。ボディ・サイドのステップ部分は張り出しが大きく、リア・ウイングは下面の突起を排除し空力効果を高めるスワンネック・タイプを採用している。

エンジンは公道用と同じV6だが、レギュレーションの都合で電動ユニットは排除される。公道用は内燃機関単体で663ps、ハイブリッド・システムを加えた総合出力で830psを謳うが、レース・ユニットの出力は未発表だが、どの程度になるのかが注目される。

現行の488GT3は2015年に発表され、2020年に進化版のエヴォが投入されている。エヴォと合わせてこれまで770戦中429勝を挙げ、107のタイトルを獲得した、フェラーリ史上最も成功したレース・カーだ。それに続く活躍が期待される296GT3はフランスのレーシング・コンストラクターであるオレカのシーニュ工場で製造。近日中にサーキットでの走行テストを開始し、2023年デビューが予定されている。



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文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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