2021.11.21

CARS

どうせ買えないけど、やっぱり気になる 限定販売のスペシャル・フェラーリ、「デイトナSP3」が登場

フェラーリはイタリア・ムジェロ・サーキットで行われているイベント「フェラーリ・フィナーリ・モンディアーリ」で限定販売のスペシャル・モデルのニューモデル、「デイトナSP3」を発表した。2018年に誕生した「フェラーリ・アイコン」シリーズの新作となる。

「フェラーリ・アイコン」シリーズの第3弾

フェラーリ・アイコンは、1980年代後半から2010年代に販売されたフェラーリF40、F50、エンツォ・フェラーリ、ラ・フェラーリの流れを汲む、限定生産の特別なフェラーリを優良な顧客に販売するというフェラーリの新しいビジネス・モデル。デイトナSP3は2018年に導入されたモンツァSP1、SP2に続くフェラーリ・アイコン・ラインナップの第3弾となる。

フェラーリ・デイトナSP3

1960年代のレーシングカーがモチーフ

デイトナSP3は、1967年2月に宿敵フォードの地元、アメリカ・デイトナ24時間レースで伝説の1-2-3フィニッシュを成し遂げた330P3/4(1位)、330P4(2位)、412P(3位)といった1960年から70年代のスポーツ・プロトタイプ・レーシングカーにオマージュを捧げるモデルだ。

フェラーリ・デイトナSP3

曲面を用いた流麗かつアグレッシブなデザイン

外観は330P4や350カン・ナム、512Sといった当時のフェラーリ製スポーツ・プロトタイプのレーシングカーと同じタルガ・トップのボディを採用。ただし、デイトナSP3は脱着式だが屋根をきちんと備えている。ボディの外側と内側で頂上の位置が異なる前後のフェンダーは312Pや512Sのように曲面を用いた流麗かつふくよかな形状で、サイド・ラインはドアの後方でギュッと絞られたあと再び、大パワーの後輪駆動モデルらしい張り出しの大きなリア・フェンダーへと続いていく。

上に跳ね上がるバタフライ式のドアはリア・サイドにあるラジエーターに通じる通風口を備える。これは512Sに通じる意匠だ。サイド・ミラーも1960年代頃のスポーツ・プロトタイプ同様、フェンダーに備わる。リアは当時のミドシップ・レーシングカーのようにエンジンの熱を逃がすエア・アウトレットを彷彿させる横桟を用いたデザインとなる。ウインド・スクリーンは左右に回り込むラップアラウンド式を採用している。

ボディ・サイズは全長4686×全幅2050×全高1142mm、ホイールベースは2651mm。同じくV型12気筒エンジンをミドシップに収めるエンツォ・フェラーリとほぼ同じだ。

フェラーリ・デイトナSP3

内装もレーシングカー・ライク

コクピットと呼ぶに相応しい内装も330P3/4や312Pなどからヒントを得ている。インパネはメーターなど必要なものを最小限にしたレーシングカー・ライクなデザイン。ただし、雰囲気はスポーツ・プロトタイプ風だが、16インチの液晶パネルを用いたメーターやタッチ・センサー式のスイッチなど技術や装置は最新のものとなる。スイッチ類はすべてインパネの下半分の位置に集約させることで、当時のレーシングカーらしくスッキリとしたデザインを実現した。

シートは1960年代のレーシングカーのようにシャシーにクッションを貼っただけではないが、ボディと一体化した固定式のバケット・タイプ。ドライビング・ポジションの調整はペダル・ボックスを動かすことで行う。また、快適性と安全性に配慮し、ヘッドレストはボディとは独立した位置に設置されている。

フェラーリ・デイトナSP3

6.5リッターV12はターボも電動化もナシ

運転席後方のミドシップの搭載されるエンジンはFRレイアウトのV12モデルである812コンペティツィオーネと同じバンク角65度の自然吸気6.5リッターV型12気筒。最高出力は840ps/9250rpm、最大トルクは697Nm/7250rpm。812コンペティツィオーネ用よりもさらに10psの向上が図られている。レヴ・リミットは812コンペティツィオーネと同じ9500rpm。噴射圧350barの直噴式で、バルブの開閉はF1から技術を用いたスライディング・フィンガーフォロワー=スイング・アーム式を採用。コンロッドは鉄よりも40%ほど軽いチタン製。変速機はデュアルクラッチ式7段自動MTとなる。

シャシーとボディ・シェルはフェラーリF1同様、カーボン・コンポジットを使用。カーボン・ファイバーはT800やT1000グレードなど航空機用で、耐衝撃性を高めたいところにはケブラーも用いられている。乾燥車両重量は軽量オプション装着車で1485kg。6.5リッターV12との組み合わせにより、0-100km/h加速は2.85秒、0-200km/h加速は7.4秒、最高速度は340km/h以上と発表されている。

文=新井一樹(本誌)

(ENGINE WEBオリジナル)

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