2022.04.30

CARS

まるでオフロードのロールス・ロイス! 1800万円の極上の新型レクサスLXにオフロード&公道で試乗!!

レクサスLX600 エクゼクティブ

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レクサス版ランドクルーザーことLXの試乗会が開かれた。本格的なオフロード・コースと高速道路を含む公道でじっくり乗って、その持てる実力の高さに感服した。エンジン編集部のムラカミがリポートする。

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後席リートをリクライニンしたままオフロードコースに突入!


富士スピードウェイのレクサス・カレッジをベースに開かれた試乗会は、いきなり構内に新設されたオフロード・コースを走るところから始まった。しかも、後席試乗から、である。試乗車は最高級仕様の“エグゼクティブ”。その後席は左右がセパレートした二人掛けとなっていて、しかも背が最大48度までリクライニングする機能を備えている。

4人乗りのリアシートは最大48度のリクライニングが可能で、NASAが提唱する中立姿勢が取れるように設計されている


ぜひともリラックス・モードを試すように言われてやってみる。すると、背は41度まで倒れ、助手席が前に移動してその背が前向きに倒れ込み、オットマンが現れる。そこに脚を載せると、ちょうど赤ちゃんが母胎の内にいる時のような姿勢になった。これは、NASAが提唱する、宇宙空間で人間が過ごす時に身体への負担がもっとも少ない姿勢なのだそうで、確かにこの姿勢でいるだけでなんだか気持ちがいい。

で、このまま本格オフロード・コースを走るというのだから、ちょっと待て、と言いたかったが、走り出してみると、どんな崖のような急坂を上り下りしても、クルマが横転しそうな凸凹道を走っても、足先と頭にちょっと力を入れているだけで、まるで姿勢が崩れず、安定した状態でいられることに驚かされた。その一方で、隣に普通の姿勢で腰掛けているレクサスのエンジニアは、前後左右に身体を振られて手足を思いっきり張っているのだから、これは大発明かも知れない。かつてレンジローバーは“砂漠のロールス・ロイス”と言われたが、ならばこれは“オフロードのロールス・ロイス”と呼んで間違いない、と私はひとり頷いた。さて、もちろんその後、自ら運転もしてみたけれど、これまでも群を抜いていたオフロードの走破性は、さらに一段と進化したことが実感できた。見えない路面をしっかり見せてくれるモニターや電子制御でコントロールされたアクセルやブレーキを駆使して、なによりもイージーに安心してオフロードを走れるように仕立てられているのが素晴しい。運転席でも後席でも、これほどラクチンにオフロードを走れるクルマなんてほかにはまったく思い付かない。

黒い20インチ・ホイールを履いた個体は“オフロード”。オフロードは1290万円。ほかに1250万円素のLX600もある。

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